教師

小・中・高校生などに勉強や社会のルールなどを教え、成長へと導く仕事

教育に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 子どもが好きな人
  • 何事にも冷静に対応できる人
  • 根気よく問題解決に取り組める人

1.教師の仕事とは?

教師とは、小学校・中学校・高校などで生徒たちに勉強や社会のルール、道徳を教え、成長へと導く職員のことです。

まず、大きな仕事として授業があります。小学校ではほぼすべての教科を、中学校・高校では専門科目の指導を行います。その際は文部科学省の示す学習指導要領の内容に従って、1年間で決められた範囲をすべて履修できるように授業を進めます。ただし、生徒によって内容の理解度に差が出てくるため、いかにその差を埋めていくかが課題となります。

また、生活態度やルールの遵守といった指導も教師の役割の1つです。学校は、家族以外の人との集団生活を学ぶ貴重な経験の場です。その中で互いに協調し、譲り合い、あるいは主張し合うなど、他人とのコミュニケーションがうまく進むように手助けし合うことや、友人関係や風紀に著しい乱れが出ないように見守り、状況に応じて指導・助言していくことも重要な仕事です。

その他、生徒の性格や素行、考え方などを正確に把握するためには、保護者と連絡を取り合うことも欠かせません。学校内の姿だけを把握するだけにとどまらず、1人の人間として深く知ることで、初めて適切な接し方ができるのです。

こうした教師に必要な様々な知識や技量を高めるために、研究会へ定期的に参加する教師が大勢います

2.教師の役割・資質とは?

教師としてまず向き合わなければならないのは、生徒である子どもたちです。勉強が得意な子や運動が大好きな子、社交的な子から内向的な子まで様々な生徒がいます。先入観や偏見を持たずに対応しなければなりません。学業面や体力面だけでなく、学校行事について、友人関係や生活態度についてなど、学校内の生活全般における良き指導者、良き理解者、良き相談相手であることが求められます。生徒にとって、そのような教師との出会いは一生を左右するかけがえのないものとなります。教師の存在は、教育のみならず人格形成にも影響を及ぼし得るものであるという自覚が大切です。

また、教師どうしの情報交換や会議はもちろん、他校との交流、保護者とのやり取りもあるため、一般常識やきちんとしたマナー、礼節をわきまえることが求められます。

3.教師になるためには?

教師になるためには、教員免許状が必要です。文部科学大臣が認定する短期大学や大学・大学院の指定学部・学科で所定の単位を取得しなければなりません。また、その人が有する学位によって二種、一種、専修免許があり、それぞれ取得に必要な単位数が異なります。具体的な大学・短大については、文部科学省のホームページに掲載されている「教員免許制度の概要」などを参考にしてください。

教員免許を取得する場合、中学校・高校では専門科目ごとの免許状となります。小学校の場合は全教科です。盲・ろう・養護学校などでは障がいに合わせた免許状となります。

免許取得後は、各都道府県の教育委員会が主催する教員採用候補者選考試験(教員採用試験)を受験します。筆記、論文、面接、実技、適性と5つの試験があり、合格すると教員候補者として成績順に名簿に掲載されて、欠員や異動に応じて採用されます。採用先は、合格した都道府県内の公立学校です。私立の教師を目指す場合は、個々の学校の就職試験を受け、合格することで採用への道が開けます。

POINT

  • 知力・体力・生活・情操面から子どもを見守り、指導する
  • 学校や学部・学科によって取得できる教員免許が異なる
  • 中学校・高校の教師は科目ごとの免許となる

関連情報

●教員免許制度の概要(文部科学省)

教師になるための方法や免許状の取得 方法などに関する情報を掲載

●合格率(小学校・東京都):24.1%(2012年度)

オススメの1冊

『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡  生きる力がつく授業』(菊池省三・関原 美和子著/講談社) 「言葉」を考えることでクラスに和を作 り、学級崩壊から立ち直った体験談

都道府県で差はあるが、小・中学校教師の平均月給は約37 万円である
※総務省『平成23 年地方公務員給与実態調査』より

INTERVIEW

現役の小学校教師に聞きました

成城学園 初等学校

堀辺 千晴さん

PROFILE

ほりべ ちはる

 母校の小学校の臨海学校でつき添いを体験。 子どもの一生懸命な姿に感動したことから、教師を目指すようになった堀辺さん。
 毎日、子どもたちと向き合う堀辺さんに、教師の仕事についてうかがいました。

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お仕事の内容は?

 今、私が受け持っているのは、小学1年生のクラスです。1年生は学校生活に慣れていないので、たくさんの「初めて」であふれています。その分、子どもたちの意欲や吸収する力が強いという大きな長所があります。そこで、まず子どもに興味を持たせることが授業の要となります。授業では、子どもたちの考えや反応をできるだけ取り上げ、1人ひとりが興味を持って、よりよく学び合えるよう心がけています。そのために子どもが「やってみたい!」と思えるような教材を探したり、子どもへの問いかけを考えたりするなど、授業準備がとても大事です。
 毎日の仕事として授業をすることはもちろん、学校のルールの中で子どもと共に生活すること、それを意識することが大切です。と同時に、お友だちと仲良く遊んでいるか、悩みや不安はないか、楽しく授業に参加できているかなど、子どもの様子をできるだけきちんと観察することが不可欠です。その一環として保護者と連絡を取り、子どものことについて話し合うのもまた、とても大事な仕事です。
 子どもが帰ったあとは、テストやプリントの採点、授業の準備、保護者へ配付するプリントや会議に向けた資料の作成などをしています。また、運動会・遠足・校外学習など、様々な行事の準備も行います。
 その他、教師としての技術や知識の向上を目指した研究会が、教育委員会や学校などで様々開催されるため、積極的に参加するように努めています。

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このお仕事の醍醐味は?

 やはり子どもたちと一緒に成長や感動を味わえることが、一番の魅力です。低学年であれば、子どもたちが満面の笑顔で「学校が楽しいよ!」と教えてくれると嬉しくなりますし、友だちとうまくつき合えなかった子が、仲良く友だちと遊ぶ姿を見ると、わが子のことのように嬉しくなります。
 体育祭や文化祭では、難しい体操や踊りを練習するのですが、最初はバラバラでうまくいきません。それがだんだんと、子どもたちが率先して休み時間に練習するようになり、団結し始めて……その結果、本番では最高のできばえ!私も子どもたちと一緒に感動して涙を流しました。

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小学校教師を目指す人にアドバイス

 この仕事は、自分自身が毎日の学校生活を楽しまないと決して務まらない仕事です。もっとやっておけばよかったという心残りがないように、今向き合っていること、好きなこと、やってみたいことに対して積極的に、全力で取り組んでください。そうすることで教師になったとき、子どもたちに伝えていけるものがたくさん生まれるはずです。
 また、子どもたちからはどんな反応が飛び出すかわかりません。どんな場合でも子どもと向き合い、考えていくのが教師の務めです。自分の苦手な分野、知らない世界のことでも答えられるように視野を広げ、知識を吸収してください。

ある日の堀辺さん

  

7:30

出勤して教室の整備。登校してきた子どもたちと過ごす

8:20

職員朝会で今日の予定や伝達事項を共有

8:45

1時間目開始(以後、45分間の授業が4時間目まで)

12:15

お弁当を食べたら昼休み。

13:25

午後の授業(5~6 時間目)

15:00

放課後。子どもたちと遊ぶことも

16:00

子どもたちが下校したら職員会議。授業や行事、クラスのことなどの課題を検討

18:00

授業の準備やテストの採点業務、学級通信の作成など。終わり次第、退勤

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