03-12.刑務官

社会の仕組み・秩序に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 更生を信じることができる人
  • 体力に自信がある人
  • 忍耐強く人と接することができる人

1.刑務官の仕事とは?

刑務所や少年刑務所で、収容者の作業や生活を監督する仕事です。刑務所などの中で受刑者に許されている行動は法律によって決められており、受刑者が違反行為をしないように監視するのが刑務官です。

毎朝、受刑者が起床したことを確認する「開房点検」を行い、あわせて受刑者の健康状態なども確認します。

昼間、受刑者は刑務所の中にある木工工場、金属工場、印刷工場などで作業をしていますが、そこでも刑務官は、受刑者がきちんと作業しているかを監視します。

また、刑務官は、受刑者の人間関係にも敏感でなくてはなりません。作業中に受刑者どうしの喧嘩があるときなどは、刑務官が話を聞いて諭し、体を張って制する場面もあります。

夕方、受刑者の作業が終わると、受刑者が部屋に戻ったことを確認する「閉房点検」を行います。

受刑者の部屋を巡視して、危険物が持ち込まれていないかを検査するのも、仕事の1つです。また、アルコールや麻薬などの害についての講義を行ったり、出所後の生活に向けた指導を行うのも、刑務官の仕事です。

刑務所や少年刑務所以外にも、刑務官には拘置所に勾留中の被疑者などが逃走したり証拠隠蔽したりしないように監視するといった仕事があります。

2.刑務官の役割・資質とは?

刑務官の役割は、受刑者が社会復帰できるように指導をすること、そして刑務所の安全と秩序を守ることです。暴力的な違反行為をする受刑者に対しては、手錠を使って拘束することもあるため、肉体的な強さも求められます。

受刑者の不審な動きや人間関係のトラブルを見落とさないように、刑務官は受刑者に対して常に注意を払い、他の刑務官と情報を共有しています。違反行為が起きたときは、即座に厳しく対処します。

その一方で、受刑者からの悩み相談や、出所後の生活についてアドバイスを求められることもあります。そのときには、受刑者の手助けとなれるように、誠実に相談に乗ります。

そのため刑務官には、受刑者の更生を心から信じ、厳しさと優しさの両方を持って受刑者と向き合うことが求められます。

そもそも罪を犯した受刑者は複雑な生い立ちや事情を負っていることが多いため、受刑者を指導する刑務官には精神力・体力に加え人間力も必要です。

3.刑務官になるためには?

刑務官は国家公務員ですから、刑務官採用試験に合格する必要があります。また、国家公務員採用試験に合格し法務省に採用されたのち、矯正局に配属されるという方法をとっても、刑務官になることができます。

合格後、配属施設が決まると、施設の近くの官舎に入居します。そして、研修を経て、実際の勤務が始まります。

刑務官採用試験には、幅広い知識を問う教養試験と、表現力や理解力を問う作文試験があります。不得意教科をなくし、特に作文に力を入れましょう。また、刑務官は保安警備の仕事も担当するため、試験では持久力・瞬発力・筋力などを試す体力検査もあります。日頃から体を鍛えておくことも大切です。

受刑者の多くは修羅場をくぐってきた人たちです。彼らと接する仕事においては、刑務官自身の人生経験が試されるという側面もあります。高校生のうちから様々な人と関わり、勉強以外にも幅広い体験をしておくことが役立つでしょう。

POINT

  • 刑務所で受刑者を監督・指導 する
  • 刑務官採用試験に合格する
  • 体力と精神力の強さが求めら れる

関連情報

●刑務官採用試験(法務省)

刑務官の仕事内容や給与・休暇などの 待遇、受験方法などの情報が掲載されて いる

オススメの1冊

『刑務所のすべて―元刑務官が明かす』

(坂本敏夫著/文春文庫)

元刑務官が、刑務所の1日のスケジュー ルや所内でのトラブルなど「リアルな実 態」を記した1冊

刑務官には、幅広い教養と体力の他 に、強い精神力や人間力なども求め られる

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