03-14.海上保安官

社会の仕組み・秩序に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 海の安全を守る仕事がしたい人
  • 人命救助に関わる仕事がしたい人
  • 体力に自信のある人

1.海上保安官の仕事とは?

海上保安官の仕事は海上の安全を守ることですから、いわば海の警察官です。

貨物船、漁船、客船など、様々な船が日本の海を行き来しています。陸上で自動車などの交通安全を守っているのは警察官ですが、海上の交通安全を守っているのは海上保安官です。海流や水深、海底の地形を調査し、海図を作成したり、灯台を設置して船の交通整理を行ったりしています。

また、天候を含めた海の最新情報を収集し、船に乗る人や海で遊ぶ人に提供しています。

海上で事故や遭難が起きた場合は現場に急行し、人命救助や消火活動にあたります。遭難者を救助するヘリコプターを操縦しているのも、海上保安官です。

ときには、密輸や不法入国を目的とした船が違法に日本へ近づいてくることもあります。行き来を許されていない船が航行していないか、海上保安官は常に巡視船で監視しています。密航する船を発見した場合は巡視船から警告を発し、威嚇のために相手の船へ放水を行うこともあります。

海の環境保全も海上保安官の仕事です。例えば、船の事故で油が海に流れ出てしまった場合は、専用の船で現場に向かい、油をすくいあげて回収します。

2.海上保安官の役割・資質とは?

海上保安官は、海上で起こるトラブルから国民と国の利益を守るという役割を負っています。

海という自然と対峙するためにはまず体力、そして非常時に冷静さを失わない精神力が求められます。

また、日本は周囲を海に囲まれた海洋国家ですから、特に、船による密輸や不法入国、不審船や外国船による領海侵犯を取り締まる必要があります。映画『海猿』に登場する潜水士も、海上保安官です。海上の安全と人命を守るために、正義感・責任感が特に強く求められていたことが印象的だったのではないでしょうか。

さらに、船の上ではチームワークが重要です。ルールを守り協力し合う協調性も求められます。

海が好きで体力に自信があり、集団行動が苦にならず、人々を危険から守る仕事に就きたい人は、海上保安官に向いているでしょう。

3.海上保安官になるためには?

海上保安官になるためには、海上保安大学校(広島県呉市)か海上保安学校(京都府舞鶴市)に入学します。海上保安大学校では幹部職員を養成し、海上保安学校では一般職員を養成します。期間は、海上保安大学校が 4 年半、海上保安学校は課程によって1~2年です。

どちらも「学校」ではありますが、入学すると海上保安庁の職員として採用されたことになりますから、授業料を払うのではなく、国家公務員としての給料をもらうことになります。

入学後は、海上保安官になるための知識を学び、技術を身につけて訓練を積んだのち、海技士や海上特殊無線技士などの必要な資格を取得します。

海上保安大学校、海上保安学校いずれも、入学試験では文章理解・文章作成・数学・理科・社会などの知能・知識が幅広く問われます。それに加えて海上保安大学校では、英語・数学と、物理もしくは化学の試験が課されます。高校生のうちから文系・理系に偏らず勉強しておく必要があります。また、反復横跳びや鉄棒などの体力検査もありますから、日頃から体を鍛えておいた方がよいでしょう。

POINT

  • 海上の安全を守る仕事
  • 体力と正義感が重要
  • 海上保安大学校か海上保安学 校に入学する

関連情報

●職員採用情報(海上保安庁)

 海上保安大学校・海上保安学校の教育 内容や試験内容が掲載されている。志望 者を対象にしたセミナー情報の閲覧や パンフレットのダウンロードもできる

オススメの1冊

なるにはBOOKS『海上保安官になるに は』(小森陽一著/ぺりかん社)

著者は映画『海猿』の原案者。犯罪阻止 や海難救助など、大海原を舞台に活躍す る海上保安官の仕事を紹介している

給料は国家公務員の中でも高めだ が、休みは不規則で船上泊や24時 間勤務もあり、体力のいる仕事だ

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