03-33.検察官

社会の仕組み・秩序に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 責任感と正義感の強い人
  • 根気よく調査することができる人
  • 冷静で客観的・論理的に思考できる人

1.検察官の仕事とは?

刑事事件(刑法に違反する事件)や告訴のあった事件の捜査を行い、犯罪や違法行為をした人・法人(被告人)を裁判所に訴える(起訴する)仕事です。

警察が逮捕した容疑者を取り調べたり、証拠などを調べたりして、容疑者を起訴できるかどうかを判断します。警察と一緒に事件を調べることもありますし、政治家の汚職事件や企業犯罪などでは独自に捜査する権限も持っています。また、裁判所に容疑者の逮捕状や捜査令状(事件に関係する場所の強制的な捜査を認める、裁判所が出す文書)を請求するといった仕事もあります。

容疑者を起訴した場合、裁判所では被告人が犯した罪について、調書や証拠を裁判官や裁判員に見せながら説明します。被告人の犯罪事実を証明したうえで、与えるべき刑罰を裁判官・裁判員に求めます(求刑)。ときには、弁護人と激しく意見を戦わせることもあります。

2.検察官の役割・資質とは?

世の中には様々な人がいて、様々な犯罪が起きます。それらを直接取り締まるのは警察官ですが、検察官は被告人に対して、法律にもとづいた正しい処分を裁判所に求める役割を負っています。

検察官に求められるのは、罪の重さにかかわらず「悪を許さない」正義感です。また、ときには死刑を求刑することもあるなど他人の人生を左右する立場だけに、常に自分を律する真面目さ、冷静に物事を見る判断力も求められます。被告人の見た目や言動に惑わされて、必要以上に重い罪を求刑したり、逆に罪を見逃してあげたりするようなことがあってはなりません。責任感を持って仕事にあたる必要があります。

3.検察官になるためには?

検察官の職場には、最高検察庁(東京)、高等検察庁(全国8カ所)、地方検察庁(各都道府県に1カ所ずつ)、区検察庁(各都道府県に数カ所ずつ)があります。各検察庁には、犯罪の種類に応じた部署があり、検察官はそれぞれの部署に配属されます。

検察官になるためには、司法試験に合格する道をとるのが一般的です。大学(法学部である必要はありません)を卒業後、法科大学院の入学試験に合格し、3年間(法学部卒業生は2年間)法科大学院で学んだあと、司法試験を受験します。司法試験は5年間に3回まで受験できます。また、法科大学院に入学するかわりに、司法試験予備試験を受験して司法試験の受験資格を得る方法もあります。司法試験に合格したら、まず司法研修所で1年間の司法修習を受け、二級検事として8年以上の経験を経て初めて、一級検事となります。

一方で、司法試験に合格していなくても検察事務官を一定の等級で3年間経験したうえで、「副検事選考試験」に合格し副検事(簡易裁判所などに勤務する)になり、副検事を3年間務めたあと、「検察官特別考試」を受けて特任検事になる道も用意されています。また、特定の大学の法学部の教授・助教授を3年以上務めても、検事になることができます。

司法試験は合格率の低い「狭き門」ですから、検察官を目指す人は、できるだけ早い時期から準備をしておきましょう。特に法律の文章は難しく、古い言い回しも多いので、読解力を鍛えるためにも国語を勉強することが大事です。また、社会情勢を理解するためには社会科の勉強も欠かせません。あわせて、高校生のうちから日常的に新聞や法律に関する本・雑誌などを読み、法律に関する知識を蓄えておくとよいでしょう。

POINT

  • 司法試験に合格するのが一般的
  • 大学の法学部を卒業している と有利
  • 検察事務官などから検事にな る道もある

関連情報

●法務省

司法試験の受験方法や法科大学院・検 察官の採用についての情報を掲載

●合格率(司法試験・法科大学院修了者): 25.1%(2012年度)

オススメの1冊

なるにはBOOKS『検察官になるには』

(三木賢治著/ぺりかん社)

最高検察庁の協力を得て、社会正義を守 る検察官の仕事内容や、検察官になるた めの情報をあますところなく掲載

初任給は法律で定められていて、約 23万円が基本。近年の女性の採用 比率は約3割(2011年度)

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