05-02.国際公務員

世界で活躍できる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 世界を舞台に働きたい人
  • 世界の平和と安定に貢献したい人
  • 外国語の勉強に興味がある人

1.国際公務員の仕事とは?

国際公務員は、国連をはじめとした国際機関で働く公務員です。国際機関には、医療対策などを行う世界保健機関(WHO)・食糧管理などを行う国連世界食糧計画(WFP)・教育支援などを行う国連教育科学文化機関(UNESCO)などの専門機関があります。それぞれの専門機関が調査・研究などの活動を通じて発展途上国の支援や国際社会の協調に貢献しています。

国際公務員の仕事は専門職一般職とに大別されます。

専門職は、専門的な知識・技術、経験を持ち、所属する専門機関の調査研究やプロジェクト活動を進めます。例えば、世界保健機関(WHO)で働く専門職の国際公務員は、世界の疾病状況を把握するための調査研究を計画し、各国から信頼に値する研究結果を集め、報告書にまとめていくなどの仕事を行います。このような1つのプロジェクトの中でも、疾病調査に詳しい専門職がチームで研究計画を立て、統計に詳しい専門職が報告書の作成を進めるなど、それぞれの国際公務員が自分の専門性を活かして活躍しています。

一方、一般職は、所属する機関の人事・財務・会計・庶務などの事務系の仕事を担当し、国際機関の活動を支えています。

2.国際公務員の役割・資質とは?

国際機関は、世界の人々の平和と健康や教育・人権などの権利を守るために存在しています。国際紛争の調停や資源の分配などにおいて各国の利害が対立するときも、国際機関は中立的な立場から問題の解決に努めます。国際公務員は、特定の国や地域、人々の利益の追求に加担してはなりません。国際公務員には、分け隔てなく世界の人々のために働くという高い意識が求められます。一般職の事務においても、1つひとつの仕事が世界への貢献につながっているという意識を持って働きます。

一般職の多くは現地採用ですが、専門職は各国の機関のオフィスに勤務します。職場には様々な国から職員が集まっています。国際機関の公用語は英語とフランス語です。仕事によってはスペイン語や中国語も使用します。多様な国の人々が集まる職場では、自分の考えを論理的に主張する能力が求められます。外国語が堪能であるのはもちろんのこと、多様な意見が交わされる中で、建設的な対話をすることのできる関係を築く能力も重要です。

3.国際公務員になるためには?

国際公務員になるためにはいくつかの方法があります。

一般的な方法は、希望する国際機関に採用枠が生じた際の公募に応募することです。ただし、国際公務員の就職では学歴・職歴・能力・専門性が問われます。国際公務員の多くが修士号や博士号を取得しています。大学院への進学を視野に入れておきましょう。いったん就職してから専門的に学びたい学問分野を見つけ、大学院に入学しても構いません。

また、日本の外務省が国際公務員を志望する国内の若者のために実施しているアソシエート・エキスパート派遣選考(JPO派遣制度)もあります。試験選考合格者は、一定期間、国際機関に派遣されて勤務経験を積むことができます。派遣期間終了後には、正規職員になる道も開かれています。

その他にも、若手職員を採用するためのヤング・プロフェッショナル・プログラムや、国連事務局職員を採用する国連職員採用競争試験などがあります。ほとんどの採用制度で修士以上の学歴と専門性、職務遂行が可能なレベルの英語またはフランス語の語学力が必須です。

POINT

  • 国際機関で勤務する公務員
  • 公用語は英語またはフランス語
  • ほとんどの採用枠で修士号以上の学歴が必須

関連情報

●国際機関人事センター(外務省)HP国際機関の採用プロセス・応募方法・派遣制度などを掲載している。現在の職員空席状況などの情報も得られる

オススメの1冊

『めざせ、世界のフィールドを――国際公務員の仕事』(小沼廣幸著/岩波ジュニア新書)国連職員として発展途上国での開発援助に携わってきた著者が、国際公務員の仕事のやりがいについて語る

専門職は、採用が難関でハードな仕事である一方、就職後の給与や待遇は高水準で安定している

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