06-01.獣医師

微生物からペット・家畜まで、専門知識を活かして人間と動物の健康を守る

自然・動植物に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 動物が好きで、動物の種類や健康に興味がある人
  • 人間と動物の共生について関心のある人
  • 感染症の研究や新薬の開発に関心がある人

1.獣医師の仕事とは?

微生物からペット・家畜まで、専門知識を活かして人間と動物の健康を守る仕事です。

いわゆる動物のお医者さん(臨床獣医師)としては、ペット(伴侶動物)の診療を行う病院以外にも、牧場や家畜診療所で畜産動物の診療を行い、動物園・水族館や競走馬の厩きゅうしゃ舎に勤務することもあります。

また、食の安全を見張り、感染症や食中毒の危険から人々を守っているのは公務員獣医師です。空港や港にある検疫所で働く獣医師は、輸出入される畜産物や動物の安全性を監視する国家公務員です。また、地方公務員は食品衛生や防疫に携わり、「家畜保健衛生所」「保健所」「衛生研究所」をはじめとした幅広い職域で働いています。

地方公務員として働く獣医師の具体的な仕事の内容を見てみましょう。家畜保健衛生所では、牧場や養蜂場などを巡回して動物たちが健康に飼育されているかを確認し、人工授精で繁殖も行います。保健所では、ペットに関するトラブルや相談に対応します。衛生研究所では、食肉・牛肉などの食品衛生管理、ホテル・公衆浴場などにおける環境衛生の確保に努めています。

その他、研究・開発に従事する獣医師もいます。研究所に所属して感染症の研究を行ったり、病院から送られる組織検査を担当したり、実験動物の管理を行ったり、新薬の開発を行ったりする場合もあります。

このように獣医師の働く職域は多岐にわたり、様々な分野で活躍しています。

2.獣医師の役割・資質とは?

獣医師には、活躍するどの分野においても専門知識を活かしたプロとしての見識が求められます。人間の健康を脅かしかねない人獣共通感染症への対策など、人間と動物が共生できる社会の実現には欠かせない存在です。

また、臨床獣医師の場合は、医療技術にとどまらず、飼い主とのコミュニケーションも重要になります。治療の意思決定を行うのは飼い主ですから、ペットの病気や治療方法について飼い主に丁寧に説明し、理解を得ながら治療を進めていくことになります。ペットにおいては、より高度で専門的な治療が求められる傾向にあります。

3.獣医師になるためには?

獣医師になるためには、高校卒業後、獣医学科が設置された大学に入学する必要があります。

大学では獣医学の基礎・応用・臨床を6年間かけて履修します。基礎では生理学・解剖学・薬理学、応用では公衆衛生・感染症などの知識や内科・外科・繁殖学などの臨床医学を、講義と実習の中で学んでいきます。動物の種類によって「伴侶動物」「エキゾチックアニマル(爬虫類など海外から輸入された珍しい動物)」「産業動物」などの専門分野があります。

大学で必要な単位を修めると、農林水産省が実施する獣医師国家試験の受験資格を取得できます。試験に合格すると(免許申請を行って)獣医師名簿に登録され、獣医師免許が取得できます。

試験は年に一度、2月に行われるため、公務員・農業共済組合職員・企業への就職を志望する場合は、先に就職試験を受けてから獣医師国家試験に臨むことになります。免許取得後のおもな就職先は、動物病院・各地の農協や農済(農業共済組合)・官公庁・自治体・製薬会社が多くなっています。臨床獣医師として働きたい場合は、免許を取得してから病院などの臨床現場に勤めて実務経験を積むのが一般的です。

POINT

  • 専門知識を活かして人間と動物の健康を守る
  • 生命科学・医療に携わる者として高い倫理観が求められる
  • 大学で6年間学び、獣医師国家試験に合格する

関連情報

●日本獣医師会HP獣医師の仕事の内容について分野別に紹介している●合格率:81.8%(第64回・2013年)

オススメの1冊

なるにはBOOKS『獣医師になるには』(井上こみち著/ぺりかん社)臨床と、臨床以外の分野で働く獣医師の仕事を紹介。獣医師を取り巻く環境やなり方についても解説している

動物病院と、ペット診療に携わる獣医師の数は飽和傾向。一方、産業動物診療では人員不足が問題になっている

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