ペットショップスタッフ

毛並みの手入れから健康管理まで、ペットと飼い主をつなぎ、ケアする仕事

動物に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 動物のことを深く知りたい人
  • 人間と動物の共生に興味がある人
  • あらゆる生物に愛情を注げる人

1.ペットショップスタッフの仕事とは?

ペットショップでの業務は、動物の健康管理・しつけや給餌(餌をやること)・トリミング(毛を刈ること)やグルーミング(毛づくろい)・店内清掃や飼料販売など多岐にわたります。

ひとことでペットといっても、中規模以上のペットショップになると犬や猫の他、観賞魚や爬虫類など、様々な生体を取り扱います。スタッフはそれらの特徴を種別にきちんと理解したうえで、飼育にあたる必要があります。

さらに、種別だけでなく、気性や健康状態には個体差があります。特に健康管理については、糞ふん便べんの状態や鳴き声などから、体調を素早く察知できるようにしておく必要があります。業務の引き継ぎの際は必ず異変があった点を報告し、スタッフ全員でペットの健康状態の情報を共有します。清掃や消毒についても、怠るとペットの病気につながるため、1日のうちに何度も店内やブースの手入れを行います。

ペットの健康管理だけでなく、販売するのも重要な業務です。例えば来店客におすすめの犬種を尋ねられたときは、家族構成や生活スタイルをきちんと把握したうえで、最も適した1匹を紹介します。また、店舗によってはし・つ・け・教室などを開催して、販売したペットに関するアフターケアを行っているところもあります。

2.ペットショップスタッフの役割・資質とは?

ペットと飼い主は、長ければ10年以上のつき合いになるので、購入にはそれなりの決断が必要です。スタッフは飼い主が正しい選択ができるように、的確なアドバイスを心がけなければなりません。そのためには、ペットの種別による習性の違いや、大きくなったあとの世話にかかる負担についても知っておく必要があります。

また、飼い主が後々世話をしやすくするためにも、スタッフはペットをしつける必要があります。例えば子犬の場合、生後約45日以降というほぼ赤ちゃんの状態で飼育・販売が開始されますが、その時点でのスタッフのしつけや飼育環境が、ペットの習性を形成するのです。ペット好きな人にとっては、毎日動物と過ごすワークスタイルはこれ以上ない魅力的な環境です。

また、ペットだけでなく、店内で販売する商品についての知識も必要です。定番の商品もあれば、トレンドの商品もあります。例えばペットフードは健康状態や対象月齢によって購入すべき商品が異なります。利用客が正しく商品を選べるように、スタッフは陳列する商品情報をすべて把握しておく必要があります。

3.ペットショップスタッフになるためには?

ペットショップで働く人の大半は、専門学校で動物看護や飼育管理について学んでから仕事に就きます。ただし、専門的な資格は必要ありません。各団体・機関によってペット関連の資格が数多く発行され、中には「愛玩動物飼養管理士」など、持っていると就職に有利といわれる資格も存在します。ただ、これらは職業スキル向上のためペットショップスタッフとして働きながら取得する人も多く、就職に際して必須条件ではありません。

一方、特に就職に影響するといわれるのは、トリミングなどペット美容系の資格です。中には「ペット・グルーミング・スペシャリスト」のように、ペット美容関連の教育機関の卒業や実務経験が受験資格となる場合もあります。

トリミングやグルーミングなど、美容関連中心の業務に携わりたいと考えている人は、専門学校の選択肢も視野に入れておくとよさそうです。

POINT

  • 店舗でペットの健康管理や販売を行う
  • 飼育し、巣立っていく達成感を得られる

関連情報

●ペット情報総合サイトPETPETHP全国のペットショップ・動物病院・動物関連の専門学校が検索できるサイト。動物図鑑も掲載されている

オススメの1冊

『よくわかる犬種図鑑ベスト185』(藤原尚太郎編著/主婦の友社)国内で登録されている犬種に加え、登録犬種の最新データを収録。かかりやすい病気も掲載

各種統計によると犬、猫に次いで人気のペットは「金魚」である

INTERVIEW

現役のペットショップ スタッフに聞きました

ペットの専門店 コジマ 亀戸サンストリート店

有沢 碧さん

PROFILE

ありさわ あおい
東京都立江東商業高等学校卒業

 ペットの専門店でスタッフとして働く有沢さんは、ペットに接している時間だけでなく、利用客からの相談を受けているときもこの仕事の充実感を得られるそうです。
 業務の大半を動物たちのそばで過ごす有沢さんに、ペットショップでの仕事についてうかがいました。

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お仕事の内容は?

 当店では大きく分けて、飼育・飼育用品販売・トリミングの3つの業務があります。飼育は私が担当している犬・猫と、ハムスターなどの小動物とにさらに役割が分かれていて、ペットの排はい泄せつや給きゅうじ餌など身のまわりの世話全般を行います。店内では犬・猫だけでも50匹以上を管理していますが、それぞれの性格や健康状態を把握しておくことが必須です。新しく入ってきたペットの情報もスタッフ間で共有します。
 また、衛生管理には特に気をつけています。スタッフは何か触ったあとは必ず手を消毒して、制服は菌が生地に残らないようにするため、冬も半袖です。二の腕まできちんと洗浄して、ペットを抱くときも制服になるべく触れないように腕だけで抱えます。ペットが少しでも咳せきをしたときは、ただ飲み物がのどに詰まっただけなのか、体調が悪いのか、管理を統括する人に報告してきちんと見極めます。食事の際は量だけでなく、エサの食べ方も気をつけて見ていますね。
 給餌の方法もかなりデリケートな問題です。例えば、チワワは大きな容器で差し出すと、ストレスに感じてなかなか食べなかったりすることがあります。
 ブラッシングは、ペットとスキンシップできる楽しいひと時です。終わったあとにはそれぞれのペットと遊んであげるのですが、つい長引くと他の子が嫉妬して下を向いてすねることがあります(笑)。その他、店内の掃除は1日に何度も行います。怠ると臭いの原因になり、お客様が不快に感じることにもなるからです。

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このお仕事の醍醐味は?

 ペットショップは動物園ではなく、あくまで「ショップ」です。最終的には、お客様にペットや飼育用品などを販売しなければならず、コミュニケーション能力が問われる仕事です。
 もちろん、好きなペットの世話ができるのは喜びの1つですが、お客様にペットフードの商品説明をしたり、生活スタイルや住環境に合ったペットを紹介したりするといった業務を通じて、これまで経験のない充実感を得ることもできました。
 自分が世話をした犬や猫がお客様の手に渡ることは、感慨深いです。ただ、それでゴールというわけではなく、後日に飼育用品を買いに来られた際には、ペットの成長具合をうかがいつつ、状態に応じて商品アドバイスなどのアフターケアを行うことも、やりがいを感じる業務の1つです。

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ペットショップ スタッフを目指す人にアドバイス

 私は動物が好きだったので、中高生の頃は図書室で生態図鑑からペットの救急看護まで、あらゆる関連本を読んでいました。動物に関して興味を持ったらとことん調べて、掘り下げていくのがいいと思います。スタッフは、専門学校に入って飼育管理などを学んでくる人が多いです。ただ資格が必要な業務ではないので、私のように高校卒業後、すぐにスタッフとして働く人もいます。お客様とのコミュニケーションも含めて、仕事に就いてからも色々と学ぶことは多いですよ。

ある日の有沢さん

  

9:30

出勤。ペットの排泄や水分補給など身のまわりの世話を行う。スタッフ間の伝達事項の確認

10:00

オープン。店のモップがけ

11:00

ペットの手入れ(ブラッシング・爪切り・耳掃除)

12:00

昼食時間

13:00

店内掃除。接客

18:00

夕食。排泄処理。シフト交代

20:00

ペットの寝床準備

21:00

閉店。片づけをして退勤

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