06-05.動物園の飼育員

自然・動植物に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 動物とのコミュニケーションが好きな人
  • 動物の健康管理に配慮できる人
  • 根気強く動物と関わることができる人

1.動物園の飼育員の仕事とは?

動物園やサファリパークで動物の飼育を行う仕事です。動物園の飼育員には、具体的に次のような仕事があります。

毎朝の仕事は、エサをやることと健康状態のチェックです。エサとなる肉や野菜を切り、分量を量り、エサを作って食べさせます。エサの食いつきや食べたエサの量・便の状態・毛のツヤなどをもとに健康状態を判断し、様子に異変があるときは獣医を呼びます。

動物を展示場に出したら、園舎を掃除します。1人の飼育員が数種類の動物を担当しているため、エサやりと掃除だけでも相当の時間がかかります。

動物が病気になったときは看病します。また、病気にならないように、普段から園舎や展示場の温度管理・衛生管理にも気を配ります。

これらの日々の動物の様子を飼育記録に残すことが飼育員の重要な仕事です。飼育記録は、飼育員どうしの情報共有・動物の成長や健康状態の記録として重要です。

また、来園者の人たちに、動物の生態や魅力を解説するのも飼育員の仕事です。その一環として、動物のショーなどのイベントも行います。どのようなイベントを行うのか、定期的に会議を開いて、企画を考えます。ショーを担当する飼育員は、長い時間をかけて動物にショーの演技をトレーニングします。

2.動物園の飼育員の役割・資質とは?

動物園の動物は、家庭のペットと違い、野生に近い状態で生活させる必要があります。そのため、飼育員が動物に触らない「間接飼育」を行うこともあります。人間に慣れ過ぎないように注意しながら、動物たちに健康でいきいきとした毎日を送らせるには、飼育員の深い愛情と豊富な経験が必要です。

動物園の飼育員は、飼育の他に「種の保存」という役割も担っています。動物園には絶滅が心配されている希少な動物もいるため、飼育員は絶滅危惧動物の繁殖にも取り組まなければなりません。動物が出産するときは立ち会い、動物の子に人工飼育が必要なときは、母親のかわりに24時間付き添って育てることもあります。

動物園の飼育員には、動物園をより魅力的にするという役割もあります。どう飼育すれば動物たちがよりいきいきとするか、どのように展示場を設置すれば動物たちの魅力が来園者に伝わるか、職員たちで知恵を絞ります。飼育員は動物たちと信頼関係を築きながら、動物たちがいきいきと輝く動物園になるよう取り組みます

3.動物園の飼育員になるためには?

動物園には公立と民間の2つがあります。公立の動物園の飼育員は地方公務員ですから、地方公務員試験に合格し、動物園に配属される必要があります。希望する動物園の飼育員が、その都道府県の地方公務員試験においてどの種別に相当するかを確認し、受験しましょう。

一方、民間の動物園の飼育員になるためには動物園の採用試験を受ける必要があります。公立・民間とも、欠員が出たときの募集がほとんどであるため、高倍率の難関であることは覚悟しておきましょう。

大学・短大・専門学校で動物学・畜産学・生物学・農学など動物に関わる分野を専攻しておきましょう。動物学関連の学歴を受験資格に挙げる動物園もあります。また、動物の飼育方法の勉強のため、海外の論文を読むことも多いです。英語の勉強に力を入れ、論文を読む力も養っておきましょう。

POINT

  • 動物の飼育・繁殖、来園者への解説などを行う
  • 大学や短大で動物関連の学問分野を専攻する
  • 公立は地方公務員試験を、民間は動物園の採用試験を受ける

関連情報

●ナリカタ─動物園飼育員編HP動物園飼育員の仕事内容、魅力、なり方などを紹介しているサイト。実際に働いている人のインタビューも掲載

オススメの1冊

『旭山動物園12の物語』(浜なつ子著/角川ソフィア文庫)全国から来園者が集まる旭山動物園での、飼育員と動物たちとの愛情深き交流の物語

民間動物園の採用試験では動物学の専門知識が問われることも。事前に試験内容を確認しておこう

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