07-31.酪農家

食に関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 動物の世話がしたい人
  • 肉体労働に自信のある人
  • 他者の生活リズムに合わせて自分も生活できる人

1.酪農家の仕事とは?

乳牛を飼育して繁殖させ、乳を搾って生乳を生産するのが酪農家の仕事です。牧場によっては、生乳を加工してチーズやアイスクリームなどの乳製品を作るところもあります。

酪農家の1日は、早朝に牛舎の掃除をすることから始まります。清潔な環境を保つことで病気を予防するためです。敷きわらを取り替えてエサをやり、ミルカーという搾乳機を使って順番に牛の乳を搾っていきます。その際、搾り残しや搾り過ぎにも気をつけなければなりません。搾乳の前後には器具や乳房を消毒します。

牛は繊細な動物であるため、毎日決まった時間にエサをやり、乳を搾る必要があります。牛舎の掃除と搾乳は、たいてい朝夕2回行われます。搾った乳は、地域の農協や乳業会社が回収に来た際に検査され、成分が薄くなったりすると買い取り価格が低くなります。

搾乳が終わると、乳牛のデータ管理や牧草の世話、たい肥づくりを行います。季節によっては、牧草を刈り取って飼料を作ったり牛を放牧に出したりします。乳牛は人工授精によってほぼ年に1回出産するため、獣医師を手伝ってお産に携わる機会も頻繁です。また、病気の予防や治療・若い乳牛の入れ替えも必要です。

良質でおいしい牛乳を得るためには、牛を健康に育てることが一番重要ですから、酪農家は毎日牛を中心とした生活を送っています

2.酪農家の役割・資質とは?

酪農家に求められるのは、牛の健康を第一に考え、毎日欠かさず世話をすることです。乳牛は1日およそ30kgのエサを食べ、1頭の搾乳量は1回10kg以上と、作業にはかなりの力が必要とされます。そのため、まずは自分自身が健康と体力づくりに注力することが求められます。毎日エサをしっかり食べているか・ストレスはないか・発情の兆候があるかなど、牛のちょっとした変化に気づくことのできる観察力と粘り強さも必要でしょう。

3.酪農家になるためには?

ゼロから牧場を開く場合、土地・牛・牛舎・機械などへの莫大な投資が必要になるため、酪農家は家業として牧場を継ぐケースが一般的です。しかしながら、近年では、高齢化や跡継ぎの不在によって廃業するケースが増えているため、牧場を手放す人と新規に酪農を始めたい人のマッチングが、地域ぐるみで積極的に進められています

新たに酪農家になるまでの流れとしては、農業大学や農学部のある大学・短大で、酪農と畜産に関する知識と技術を学んだのち、酪農ヘルパーや牧場スタッフに応募して、実際に乳牛の世話をしながら酪農家の仕事を身につけるのが一般的です。

酪農ヘルパーは、365日休みのない酪農家にかわって乳を搾ったりエサをやったりと、乳牛の世話をする仕事です。酪農家が不在の間に牛の世話全般を任されるため、それ相応の技術と責任が求められます。また、毎日異なる牧場で働くため、作業内容や使う機械の違いに適応する必要があります。酪農地帯には、酪農ヘルパーの派遣会社があるところもあります。牧場の大型化に伴い、スタッフを募集している酪農家も少なくありません。

酪農ヘルパーとして働いて必要な資金を貯めたのち、離農予定の牧場とのマッチングを図り、牧場を受け継ぎます。最初の数年間はリース契約を結んで賃料を払い、経営を安定させたうえで牧場を買い取ることになります。

POINT

  • 健康で体力がある人に向く
  • 大学や短大の農学部で酪農・畜産を学んでおくと役立つ
  • 酪農ヘルパーや牧場スタッフとして働く道もある

関連情報

●畜産ZOO 鑑(乳用牛) HP

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(中央畜産会、酪農ヘルパー全国協会編/中央畜産会)

最新の酪農技術についてわかりやすく解説した、酪農ヘルパー養成の入門書

日本の乳用牛の90%以上は、乳量の多いホルスタイン種(白黒まだら模様の牛)である

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