08-03.通関士

乗り物やITに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 法律を扱う仕事がしたい人
  • 貿易に関わる仕事がしたい人
  • 国際的な視野を持っている人通関士

1.通関士の仕事とは?

輸出入品が税関を通過できるよう手続をする仕事です。

通関制度とは、貿易が滞りなく行われるように税関手続(通関手続)を迅速かつ適正に行うためのものです。

そもそも通関とは、日本に輸出・輸入されるものの内容を国(税関)に対して申告し、許可を受ける一連の手続をいいます。すべての貿易品はこの通関手続を経なければならず、手続なしに輸出入された品物は密輸品となってしまいます。

例えば、海外から魚を輸入する際には、貿易が禁止された生物種ではないことを法に照らして証明したのち、商品価格・パッキング個数・輸送料・保険料などから関税と消費税を割り出します。このとき、原産地が発展途上国であった場合などは関税率が下がるため、産地を証明する必要があります。伝染病が流行している地域からの輸入であれば、検査を行うと共に厚生労働省への届け出も求められます。

このように、輸出入に関わる様々な法令を知り尽くし、国(税関)と顧客(貿易を行う企業など)にかわって正確かつ迅速に手続を進めるのが通関士です。

また、通関士の仕事には「通関手続」「通関書類作成」の他に、「不服申立て」や「(税関に対する)主張・陳述」があります。

2.通関士の役割・資質とは?

税関職員が、空港や港で違法な輸出入を取り締まるのに対し、通関士は法令に則って活発かつ健全な貿易を推進する役割を担います。通関士としての仕事はデスクワークが中心になりますが、日常的に、世界各国の通貨レート・生産品などを視野に入れて作業しなければなりませんから、日本にいながらできる国際的な仕事といえるでしょう。

通関の仕事では単純なミスが膨大な損失につながることもあるので、集中力があり、注意深く作業ができる人に向いています。

3.通関士になるためには?

通関士になるためには、まず国家試験である通関士試験に合格しなければなりません。そのうえで、税関手続を専門とする会社(通関業者)に就職し、会社の申請によって税関長の確認を受けることが必要です。

通関士の試験は年に1度行われ、受験資格に特に制限はありません。試験内容は、通関業法・関税法・関税定率法・外国為替及び外国貿易法といった法律の知識通関書類の作成要領など実務面の知識を問うものです。受験対策としては、専門学校や通信講座などで学ぶことが多いようです。大学によっては、通関士資格取得のための専門講座を設けているところもあります。

通関士は、税理士や公認会計士のように独立して業務を行うことがほとんどないため、資格を活かした就職先としては、通関業者か貿易に関わる会社が挙げられます。

通関業者とは、輸出入業者から依頼されて通関手続を専門的に行う会社のことです。ただし、通関手続のみを行っている会社はほとんど存在せず、多くの場合、他にも輸出入に関わる仕事として陸海空路の輸送を行ったり、倉庫で保管したり、荷物を積み込んだりといった流通業務も同時に行っています。

一方、貿易に関わる企業では、通関業務そのものは通関業者に依頼するとしても、輸出入と通関に関する知識は欠かせません。この場合、肩書は「通関士」にはなりませんが、商社やメーカーの購買部門や調達部門などでの活躍が可能です。

POINT

  • 膨大な数の貿易品目について、法律に照らして手続を行う
  • 高校在学中でも通関士試験は受験できる
  • 通関業者に就職し、税関長の承認を受けて通関士となる

関連情報

税関 HP

通関士試験の受験案内・過去問などが閲覧できる

合格率(通関士):8.6%(2012 年度)

オススメの1冊

なるにはBOOKS『通関士になるには』

(赤坂和則著/ぺりかん社)

現役通関士のインタビューが多数掲載され、通関士という仕事が具体的に想像できる本

通関業者に就職し正社員になるだけでなく、契約社員として勤務する人も増えている

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