08-04.航空管制官

乗り物やITに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 空間把握能力の高い人
  • 冷静に判断が下せる人
  • 同時に複数の事象を結びつけられる人

1.航空管制官の仕事とは?

空の交通安全を支えるため、空港などからパイロットと交信し、安全に航行できるよう指示を出す仕事です。

航空管制官が働く場所は、空港の管制塔と国土交通省管轄の航空交通管制部です。

空港の管制塔では、目視とレーダーによって航空機の動きを誘導しています。管制塔の最上階にあるガラス張りの管制室では、出発機の経路を確認し出発の許可を与える仕事・出発機を誘導して滑走路に導く仕事・離着陸の許可を与える仕事が行われています。レーダー室では、空港周辺を飛行している航空機の現在地・便名・速度・高度などの情報がとらえられており、空港に近づく航空機に進入許可を与えて滑走路へ誘導する仕事・離陸後に航路へ誘導する仕事が行われています。

航空交通管制部は、札幌・東京・福岡・那覇の全国4カ所に設置され、全国の航空機をレーダーでとらえています。ここでは、レーダー室のない空港への進入規制や出発機が到着空港へ近づくまでの航路誘導を行っています。

世界には民間の航空管制官もいますが、日本では国土交通省の管理のもと、公務員が管制業務にあたっています。国家公務員であるため、数年に1度の異動または転勤があります。空港ごとに地形や発着航空機の数が異なるため、別の空港に異動になると、仕事を最初から覚え直さなければなりません。また、年に1度の定期審査があり、管制能力をチェックされます。

2.航空管制官の役割・資質とは?

航空機の運航ではちょっとした判断ミスが大事故につながります。特に航空機の離発着の際、パイロットと並んで安全の要となる航空管制官には、知識と経験・持続性のある集中力・的確な判断力が求められます。

管制官は、飛行機をどのように動かせば安全かつ最短のルートを飛べるのか、瞬時に導き出さなければいけないため、航空管制官の身体能力としては、空間把握能力が求められます。これは、立体的に空間をとらえる能力のことで、複数の航空機の動きを把握して安全に誘導する際に必要となるものです。

3.航空管制官になるためには?

航空管制官になるために必要な資格はありませんが、最初のステップは、大学卒業程度とされる「航空管制官採用試験」に合格することです。この試験には年齢制限があり、受験する年度に30歳未満でないと受験することができません。一般の国家公務員試験と同様に、一般的な知識・教養・そして外国語能力が問われます。これは航空管制官の仕事がおもに英語で行われるためです。また、適性検査として空間把握力の試験が特別に課され、示された図や記号を記憶できるか・方向や移動の空間認識が可能かどうかが試されます。2012年度では、1275人の受験者のうち、合格者は70人でした。

試験に合格すると、航空保安大学校で1年間の研修を受けたあと、各地の航空交通管制部などの現場や、国土交通省の行政・管理部門などで勤務し、技能証明を受けることになります。

また、航空保安大学校学生採用試験を受けて進学する方法もあります。航空保安大学校では、航空管制官の他にも「航空管制運航情報官」「航空管制通信官」「航空管制技術官」「飛行検査官」など、航空交通の保安に関わるスペシャリストを養成しています。

POINT

  • 航空機の誘導・航行の許可を行う
  • 学力・英語力の他、記憶力と空間把握力が測られる
  • 国家公務員として採用される

関連情報

●航空保安大学校 HP

航空管制官採用試験の受験資格について掲載されている。管制業務の内容なども紹介

オススメの1冊

交通ブックス303『航空管制のはなし』

(中野秀夫著/成山堂書店)

航空管制の歴史・現状や、管制官のリアルな仕事の様子がわかる1冊

国家公務員として勤務し、初任給は173,827 円(2013 年2 月7 日時点)

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