08-05.航海士(海技士)

乗り物やITに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 海や船が好きな人
  • 海上輸送を通じて国民生活に貢献したい人
  • まわりの状況を見ることができる人

1.航海士の仕事とは?

客船や貨物船に乗り、船舶の運航の全責任を一身に負う船長を助けて船を操縦する仕事です。

船の乗組員は、船長以下、仕事の種類によって4つに大別されます。船舶の運航面を司る「航海士」・船舶の機械の面を司る「機関士」・陸上や他の船舶との無線通信・電子通信を司る「通信士」・「電子通信士」です。

これらの職務に就くためには、それぞれ「海技士免許(海技免状)」が必要になります。海技士免許とは、いわば船の運転免許のようなものです。

航海士には一~三等航海士の等級があり、等級によって業務の内容が定められています。航海士としての位が高くなるほど、高度な海技免状が必要です。船長であれば一級海技士の資格を、一等航海士は二級海技士の資格を持っていなければなりません。外国航路を行く大きな船であれば一~三等航海士が乗り組みますが、航路や船の大きさによっては船長のみ、もしくは船長と一等航海士のみで乗船することもあります。

乗船中はレーダーやGPSなどを使って船の位置・航路を確認し、気象や他の船の状況も考慮に入れながら安全に船を航行させます。積荷の管理も航海士の仕事に含まれます。

2.航海士の役割・資質とは?

食糧やエネルギーなどを輸入に頼る日本では、タンカーや貨物船などの海上輸送はまさにライフラインですので、航海士は大変貴重な存在であるといえるでしょう。

航海士には、船や気象・海に関する専門知識が求められます。船の上では、状況に応じて最適な行動がとれる判断力が必要ですが、さらに階級が上がると責任の範囲が広くなるので、強いリーダーシップも求められます。

また、船の上では、体調が悪くなっても受けられる医療が限られているため、船員として働くには、健康体力があり、体調管理ができなければなりません。

3.航海士になるためには?

航海士になるためには、海技士国家試験に合格し、海技免状を取得する必要があります。

海技士国家試験は「海技士(航海)」「海技士(機関)」「海技士(通信)」「海技士(電子通信)」の4つの分野に分かれていますが、その中でさらに、航海と機関は六級から、通信は三級から、電子通信は四級からと、それぞれの海技士には等級が設けられており、これによって、扱える船舶や職務の種類・職務を行うことのできる海域などが細かく定められています。

普通科の高校生が、大型船に乗り組む航海士を目指す場合、次のような進学コースが一般的です。

高校卒業後、登録船舶職員養成施設である学校(商船系学部や水産系学部を持つ大学・海上技術短期大学校など)で2~4年の間に必要な単位を履修したのち、1~9カ月間の乗船実習を経ると、「三級海技士(航海)」の受験資格を取得することができます(乗船経験を含む。短大の場合は四級)。

卒業後は、筆記試験と講習(レーダー・消火・救命・上級航海英語)が免除されるため、口述試験と身体検査に合格すれば海技免状が取得できます。この資格があれば外国航路の大型船の二?三等航海士として乗船できるようになりますが、陸から近い海域で小型の船に乗るのであれば、船長や一等航海士としても乗船できます。資格を取得したら、船舶会社や商船会社で海上職の就職試験を受けます。就職後は貨物船やタンカー・漁船・客船などに乗船し、経験を積みながらさらに上級の資格を取得して上位の階級を目指しましょう。

POINT

  • 船の乗組員になるためには海技士免許が必要
  • 長期の航海や、様々な仕事をこなす体力が求められる
  • 商船系大学などで免状を取得し、海上職のある会社に就職

関連情報

全日本海員組合 HP

船員の仕事について、現役航海士や機関士などへのインタビューが充実。奨学金制度の紹介もある

オススメの1冊

なるにはBOOKS『船長になるには』

(今井常夫、大森洋子著/ぺりかん社)

船と海の世界を詳しく解説。船長(航海士)になるための情報も紹介

近年は日本人船員が減少して外国人船員が増えているため、航海士を目指すなら英語が必要となる

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