CGデザイナー

コンピュータを駆使して画像や映像を作り出す仕事

アニメ・ゲームに関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • コンピュータが好きな人
  • 多彩な表現方法に興味のある人
  • 物事に根気強く取り組める人

1.CGデザイナーの仕事とは?

CG(コンピュータ・グラフィックス)デザイナーとは、広告・出版・TV・映画・ゲームソフトなどの様々な分野において、コンピュータを使って依頼主の要望やエンドユーザー(消費者など)の求めに応じたCG画像・映像の作成・加工などの仕事を行う人のことです。

特撮映画を例に、CGデザイナーの仕事について概観してみましょう。まずは、その作品に必要なアイテムをコンピュータで作成します。ロボットや自動車、ロケットなどから、武器や衣服、あるいは宇宙空間や未開の惑星などの背景まで、絵コンテ(映像の設計図となるもの)や設定資料をもとに、スタッフと相談しながら作成していきます。実際の車や衣類などを撮影して加工する場合もあれば、ゼロから作り上げる場合もあります。何度も試行錯誤を繰り返してCGが完成すると、次は実際の映像と合成します。CGと実写部分との整合性をつけるだけでなく、大きさ・重量感・スピード感などの演出面も十分に検討を加えながら作業を進めていきます。

こうした一連の工程では、CGの量・時間・精度など、必要とされる条件は様々です。共通するのは、データ作成・加工・修正・テストといった流れを繰り返す中で、映像全編の統一感や整合性、完成度を徐々に上げていくということです。

2.CGデザイナーの役割・資質とは?

必要な技術は、担当分野によって多岐にわたります。写真やイラストなどの場合には、依頼主の意向に合わせた加工・修正が多くなり、ゲームの場合には想定されるプレーヤー(男性か女性か、何歳くらいか)を具体的に考えながら、キャラクターや背景、エフェクト(効果)やメニュー画面などをゼロから作り出すことが必要です。まずは「必要とされているものは何か」を知ることがCGデザイナーの仕事の第一歩となります。そのためには、依頼主や開発チームのメンバーたちとのミーティングを繰り返し、きちんとした完成イメージを把握することが大切です。そのあとに、それを高いレベルで表現できる力が必要となります。その理解を助けるために、相手の意図を聞き出す会話力、自分の考えをしっかりと伝える伝達力といったコミュニケーション力が重要になります。

作業は時間との戦いになるケースがほとんどです。計画的に作業を進められる力が問われる一方で、どこまで品質の高いものを仕上げられるかという根気と技術力も問われる仕事です。

3.CGデザイナーになるためには?

CGデザイナーになるためには、自分がCGのどの業界や分野に進みたいのか、そこで何を専門分野にしたいのか(写真・イラスト・動画など)を決めておく必要があります。

もし、ゲーム業界のようにゼロからCGを作成する仕事に携わりたいのであれば、コンピュータを使いこなす力だけでなくデッサン力や表現力が非常に重要になります。美術系大学やゲームCGの専門学校で、CGとデッサンの両方のスキルを学ぶとよいでしょう。

映画や写真などの場合は、美術系大学の他、映像業界の専門学校に設置されている映像クリエイター学科などで学ぶ方法もあります。

個人でも、市販のCG作成ソフトを使ってある程度スキルを磨くことはできますが、より専門的な能力と実践力を身につけるには、業界や分野を問わず、これらを学べる学校を探すことをおすすめします。また、CGのみならず、幅広く芸術に触れ、感性を磨く必要があるでしょう。

POINT

  • 広告・出版から映画・ゲームまで、様々な分野で活躍する
  • 豊富なアイディアと豊かな表現力が必要
  • CGの基礎とデッサン力が学べる学校へ進学する

関連情報

CG-ARTS 検定(CG-ARTS 協会) HP 

検定試験の概要などを掲載している

オススメの1冊

『ゲームの教科書』

(馬場保仁・山本貴光著/筑摩書房)

ゲーム開発現場のリアルな姿がよくわかり、企画から生産まで、全体像を把握できる。ゲーム業界でCGデザイナーを目指す人におすすめ

CGの制作中には三角関数の考え方が必要となることも。高校数学の知識を一通り知っておくと役立つ

INTERVIEW

現役のCGデザイナーに聞きました

バンダイナムコスタディオ

高橋 謙介さん

PROFILE

たかはし けんすけ
多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業

 中学時代に仲間と作ったPCゲームで、絵を担当したのが今の仕事に就くきっかけになった高橋さん。 美術大学で磨いた彫刻の技術が、リアルな3Dキャラクター製作につながっています。
 人気ゲームの3Dキャラを担当する高橋さんに、ゲームのCGデザイナーの仕事についてうかがいました。

1

お仕事の内容は?

現在は、キャラクターのCG製作を担当しています。基本的にはイラストレーターが描いてくる原画を立体のデータへと描き起こしていく作業です。当然イラストは平面ですから、奥行きはどのくらいあればよいのか、肉付きや身長などのボディサイズはどうするか、他のキャラクターと比べてどの程度の大きさにすればバランスが良いか……といったところに注意を払いながら、開発専用のアプリケーションを使って作業していきます。
 3Dキャラクター業務で最も難しい部分が、キャラクターそのものの魅力を表現することです。イラストレーターさんの描いた設定画どおりに、ただキャラクターをCGで忠実に再現するだけではいけません。そのキャラクターを特徴づけるイラスト(コンセプトアート)や設定画を下敷きに、常にビジュアルのテイストを意識して作業を進めることが重要です。そして、そのコンセプトからはみ出さずに、どうやって魅力的な3Dキャラクターを作り上げるか。そこがゲームの根本にも関わる大切なところであり、一番難しいところでもあります。
 「誰に向けたゲームなのか」を常に意識して作業することも重要です。対象は子どもなのか大人なのか、男性なのか女性なのか、といった想定プレーヤーの属性により、目指すべきキャラクターが大きく違います。そのための資料収集を怠らないよう、日々様々な情報を収集しています。

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このお仕事の醍醐味は?

 誰かが話した一言や誰かが描いた絵を見て、「ドキッ!」とする瞬間があります。ミーティング中でも雑談の中でも、これまで自分の頭にかすめもしなかった世界観・表現・アイディアに触れたときには、「すごい!」と思うと共に「負けていられない」とワクワクしてきます。
そういう機会が多いのは、ゲームを作る作業が黙々と孤独な作業ではなく、色々な感性を持った人たちが集まり、議論を交わしながらチームで作業しているからです。互いに刺激し合うこの環境が、私にとっては仕事の醍醐味・「楽しさ」の1つになっています。

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CGデザイナーを目指す人にアドバイス

ゲームの知識が豊富でも、それらは既存のゲームのお話に過ぎません。新しい表現やアイディアを生み出すためには、美術館・映画・演劇など、色々なものを見聞きして、常に感性を磨いておくことが大切です。
また、自分は何が好きなのかを知ることも重要です。その手助けとして、気に入った新聞広告や雑誌の切り抜きをスクラップするのがおすすめです。そして時々、スクラップブックをめくってみてください。色・構図・デザインなど共通点を発見できます。こうして少しずつ自分の好みを見つけ、そこからオリジナルの表現を見つけ出してください。

ある日の高橋さん

  

9:45

出社。メールチェックなど

10:30

写真集・画集・書籍・雑誌・ネット記事などから資料収集。3Dデータの製作開始

12:00

昼食

13:00

定例ミーティング。作業の進捗報告やスケジュール調整など

16:00

新規製作アイテムの打ち合わせなどに対しても細かいオーダーがある

17:30

作成データをチェック

18:30

休憩。ゆっくりと目を休める

19:00

データ修正・製作作業を続ける。区切りのよいところで退勤

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