09-06.建築士

依頼主の要望を聞いて住宅やビルなどを設計する仕事

ものづくりに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 間取りなど建物の設計に興味がある人
  • 根気強く研究や作業に取り組める人
  • 緻密な作業が得意な人

1.建築士の仕事とは?

建築士の仕事は、ビル・マンション・戸建て住宅などを建てるための設計図を作成することです。

建築物には高さ・面積・容積など多くの基準が法律で定められているため、その基準に沿って設計しなければなりません。さらに、耐震性・耐火性・防音性に加え、最近では省エネルギーも考慮する必要があります。そのうえで、デザインの観点から使い勝手や快適さを考えます。

設計は、全体をまとめる建築士、耐震性をチェックする構造建築士、水道・電気・換気システムなどを設計する設備建築士、庭や植栽のデザイナー、家具デザイナー、インテリアコーディネーター、照明デザイナーらのチームワークで進めます。

設計を終えると、その図面をもとに建設業者が工事を始めます。建築士は、工事費用が適切な金額かどうかのチェックはもちろん、図面どおりに工事が進んでいるか、図面に不具合がなかったか、指定した材料が使われているかなど、定期的に建築現場へ足を運んで確認します。建築士には、依頼主の夢や希望を反映した図面と莫大な工事資金が託されています。希望と違った建物ができたのでは依頼主は納得できません。その依頼に応えるために負う責任はとても大きいのです。

扱う物件は、新築だけでなく、リフォームや耐震補強工事なども多くあります。図面と違う構造や老朽化の激しい物件、狭い工事スペースなど問題を抱えた建物の場合もありますが、それらの問題を1つひとつクリアしながら依頼主の要望をできるだけかなえることが大切です。

2.建築士の役割・資質とは?

建築士に求められるのは、第一に建築基準法をはじめとする関係法令を熟知し、法に則った建物を設計することです。法令の文章には独特の表現があるので、最初はわかりにくいかもしれませんが、読み慣れてくると理解が進み、仕事がスムーズにできるようになります。

第二に、頑丈で安全な建物を設計することです。最低限の安全基準は決まっていますが、日々技術も理論も進歩しているため、その変化に対応しなければなりません。構造計算では緻密な計算が必要です。新しい技術や材料の情報収集力も必要で、様々な建物の特性を知っていることも求められます。こうした点から考えると、研究熱心であることや、情報収集力の高さは建築士にとって重要な素養といえるでしょう。

一方で、依頼主の希望や予算にも配慮しなければいけません。依頼主の要望を引き出す会話力や満足させるためのアイディアを考案できることと、厳しい予算の中で工夫を重ねる創造力や業者へ依頼する際の交渉力なども大事です。依頼主の要望は、落ち着ける家・斬新な建物・実用的な間取りなど多種多様です。豊富なアイディアで柔軟に対応できる能力が望まれます。

3.建築士になるためには?

2008年の建築基準法改正で、工事管理や顧客への説明などは建築士の資格を持った人でなければできなくなりました。そのため、まずは二級建築士の資格を取得し、数年間実務経験を積みながら一級建築士を目指しましょう

まずは建築関連の法律や構造計算、建築計画などの指定科目を学べる大学や専門学校へ進みましょう。必要な実務経験の年数は、取得した単位数やその後の経験内容などによって細かく決まっています。建築技術教育普及センターのホームページなどで確認するとよいでしょう。

また二級建築士資格は、学校を卒業することで受験資格が満たされるため、就職後の受験となります。

POINT

  • ビルから戸建て住宅まで、様々な建物を設計する
  • 工事の進捗も確認しながら設計図どおりの完成を目指す
  • 二級建築士を取得後、実務経験を経て一級建築士を目指す

関連情報

建築技術教育普及センター HP

建築士制度についての概要や資格試験について掲載している

合格率(二級・総合):23.1%(2012年)

オススメの1冊

『建築を知る――はじめての建築学』

(建築学教育研究会編集/鹿島出版会)

高校から大学生向けの建築入門書。建築学の概要から建築用語・学習アドバイスなど、初心者向けの建築本

依頼は全国各地から。南国の町やのどかな里山に自分のデザインした家が建つかも!

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