09-15.カーデザイナー

パーツ・素材・色にこだわり抜き、新しい車のカタチを生み出す仕事

ものづくりに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 車が好きな人
  • デザインに興味がある人
  • 新しいアイディアを思いつくのが得意な人

1.カーデザイナーの仕事とは?

カーデザイナーとは、車の外装から内装・配置・素材・色に至るまでアイディアを出し、開発する新車の全体像を決めていく仕事をしている人のことです。

カーデザイナーの仕事には様々な種類があります。彼らは設計者やエンジニアと共に開発チームに属し、パッケージレイアウト・エクステリア(外装)・インテリア(内装)・カラー/マテリアル(色/素材)・CGや三次元データの制作など、自分の専門分野に特化して、それぞれの工程を担います。

大まかに開発工程を紹介しましょう。まず、市場調査ではどんな車や機能が求められているかを把握します。海外向けの車の制作の際も現地調査を行います。その結果をもとに開発の基礎となるコンセプトを決め、エンジンの位置や居住空間(人が乗る空間)などの骨格を決めます。

スケッチ作業では1台につき何十枚、何百枚というアイディアスケッチを描き、その中から採用するデザインを選びます。実物大の粘土模型の作製では、ドアのつなぎ目など細部まで検討し、デザインを洗練させていきます。インテリアとカラー/マテリアルのデザインも並行して行われます。ここでもアイディアスケッチを描き、実物大のモデルを使って使いやすさ・視界の良さ・触感・カッコ良さなどを追究して開発車両にベストマッチするものを探っていきます。

その後、各担当者が設計者と調整を行い、生産工程で使うデータを作成すると、ようやく製造段階に入ります。

自動車メーカーなどにより微妙な違いこそありますが、自動車開発の要所で、カーデザイナーが自分の得意分野を活かしながら活躍しています。

2.カーデザイナーの役割・資質とは?

第一に発想力、そしてそれを表現するデッサン力が大切です。基本は、コンセプトに沿いつつユニークさ、新しさをデザインに取り入れることが基本ですが、モーターショー向けに既成概念にとらわれない斬新で洗練されたデザインを提案することもあります。軽自動車やスポーツ車など、どんな車を担当する場合でも、次々とアイディアを思いつくための発想力と豊富なアイディアストックは不可欠です。ものづくりが好きな人・創意工夫にあふれた人に向いている仕事です。

もちろん、一方的にアイディアを押しつけるのではありません。ユーザーの声に耳を傾けつつ、「使いやすくするためには?」「この生活スタイルに一番マッチする形や機能は?」と、実際に使うユーザーを意識して考えることや細部へのこだわりが求められます。

3.カーデザイナーになるためには?

カーデザイナーになるためには、美術・工芸・工業デザインなどを専門的に学べる大学か専門学校に進学します。そこでデッサン力の修練を土台に、スケッチ レンダリング・モデリング・CG・カラーリングなど、将来携わりたい分野を専門的に学びます。自動車メーカーは世界中に研究開発拠点を設けています。このことを視野に入れて、近年は海外の専門学校の自動車デザイン学科を目指す人もいます。

海外向けの車の開発期間中は、その国の現地法人で働くスタッフとのやり取りも頻繁にあります。日常会話がスムーズにできる程度の英語力は身につけておきましょう。

就職に関しては、自動車メーカーの採用試験を受けるのが一般的です。カーデザイナーの中には独立・起業している人もいますが、実力も実績も人脈もない状態では成功しません。いずれ独立を考えるにしても、まずはメーカーに就職して経験と実績を積み、技量を磨くことに専念しましょう。

POINT

  • 新しい車のデザインを手がける
  • 発想力と豊富なアイディアストックが必要
  • 自分の専門を見極め、スキルを伸ばしていく

関連情報

日本インダストリアルデザイナー協会 HP

インダストリアルデザイン(工業デザイン)の魅力を伝えるコンテンツが充実

ホンダデザイン(本田技研工業) HP

魅力ある車のデザインがどのようにして生まれるのかを、デザイナーのインタビューなどから解説している

オススメの1冊

『日本発21 世紀デザイン』

(日経デザイン編/日経BP 社)

世界中で売れている様々な日本製品の開発プロセスや取り組みについて解説

ここ数年、自動車業界の開発職は希望者が少なく、就職には“ 狙い目”というメーカーからの声も

ものづくりに関わる仕事がしたい一覧に戻る

PAGETOP