09-17.バイオ技術者

ものづくりに関わる仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 生命科学・生物に興味がある人
  • 地道な努力を積み重ねられる人
  • 数学・理科・物理が好きな人

1.バイオ技術者の仕事とは?

バイオ技術者は、バイオテクノロジーを用いて新しい医薬品や生物の新品種を研究・開発する仕事です。

バイオテクノロジーとは、生命現象を科学的に解明し、遺伝子組み換えや細胞融合などに利用する技術のことです。バイオ技術が利用されている身近な例としては、微生物を利用して発酵させた新しいタイプの発酵飲料や、遺伝子を組み換えて作られた観賞用の花、同じ生物を複製することができるクローン技術などが挙げられます。クローン技術においては、難病の特効薬の研究・臓器や皮膚の再生医療にも活用されています。また、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発は、バイオテクノロジーの最先端技術の1つであり、医薬品、農林・畜産・水産、食品、醸造、化学工業、エネルギー、環境などの幅広い分野で実用化が期待されています。

2.バイオ技術者の役割・資質とは?

バイオテクノロジーは最先端の技術です。これからますます広範囲に利用され、技術革新が進んでいく分野です。日進月歩で進化していく技術を日々吸収しながら、自分がテーマとする研究に新たな理論や技術をつなげていかなくてはなりません。

バイオ技術者に求められるのは、地道な知識の習得や研究の積み重ねです。成果はすぐには現れず、場合によっては何十年もの間、研究が続きます。そのような中でも好奇心を失わず、絶えず新しい技術と共に柔軟な発想を取り入れる心構えが必要です。

また、クローン技術などでは、生命のあり方そのものにまで踏み込んでしまうという倫理的な問題も抱えています。

自分の取り組んでいる研究が、今後の生活にどのような影響を及ぼすか、幅広い視野で考えられる思考と社会的な責任感も必要になってくるでしょう。

3.バイオ技術者になるためには?

バイオ技術者は、大学の研究室や製薬・食品など民間企業の研究部門や農業試験場をはじめとする公的な研究機関で働きます。

バイオ技術者になるためには、バイオテクノロジーの理論や技術を習得できる教育機関で学ぶのが一般的です。大学や短大・専門学校のバイオテクノロジー関連の学科(バイオテクノロジー学科・生命科学科・分子生命科学科・遺伝子工学科など)で、バイオテクノロジーについて基礎から学びましょう。また、農学部・医学部・工学部などでもバイオテクノロジーの研究に力を入れているところがあります。研究のテーマや目的が具体的にイメージできている人は、専門の学部や学科がある大学が最適な進路といえるでしょう。

専門の資格としては「バイオ技術者認定試験」(初級・中級・上級)があり、取得しておくと研究職への就職に有利です。食品関係であれば、食品衛生管理者などの国家資格もあるとよいでしょう。

数学・理科・物理などの理数系の知識は、高校のうちから十分に習得しておく必要があります。また、最新知識を取り入れるうえで、論文を読み込むだけでなく海外の研究室や学会に参加する機会も多くなるため、高校生のうちから英語などの語学力を磨いておきましょう。世界的な研究所などは、多国籍のチームで研究が進められています。様々な世界の人々と仕事がしたい人に向いている仕事といえます。

POINT

  • バイオテクノロジーを用いた研究・開発を行う
  • 最先端の技術を習得しつつ、地道な努力の積み重ねが必要
  • 取得すると有利な資格・免許あり

関連情報

日本バイオ技術教育学会 HP

バイオ関連の認定試験を実施している学会。掲載されている会員名簿から、バイオ技術を取り扱う大学や専門学校などの教育機関まで調べられる

オススメの1冊

『ひらく、ひらく「バイオの世界」』

(日本生物工学会編/化学同人)

DNA・ゲノム・バイオエタノール・iPS細胞などのバイオ用語をわかりやすく解説してくれる1冊

精密機器での科学的な実験の他、動物や植物を使った実験も多い。動植物の飼育技術も求められる

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