アナウンサー

テレビやラジオで原稿を読み上げ、正確で聞き取りやすく情報を伝える仕事

放送に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 話すことや伝えることが好きな人
  • 正確さや公平さにこだわれる人
  • 正しい言葉づかいに関心がある人

1.アナウンサーの仕事とは?

アナウンサーとは、テレビやラジオなどを通じて、視聴者へ様々な情報を伝える仕事です。

その領域は報道番組にとどまらず、情報番組やバラエティー番組、歌番組の司会・進行、現場でのリポート、ドラマやドキュメンタリーのナレーションなど、多岐にわたります。

報道番組であれば、取材記者が得た情報やニュース映像をもとに、決められた時間内でアナウンサーがニュース原稿にまとめます。次々に送られてくる情報に合わせて原稿を修正し、リハーサル後、本放送へと臨みます。

バラエティーや情報番組の場合は、台本に従ってわかりやすく、面白く内容を伝えられるように出演者やスタッフと共に番組を作り上げていきます。

スポーツ実況の場合は、あらかじめ決められた台本も原稿もありません。刻々と変化する様子を視聴者にわかりやすく、解説も交えながら正確に伝えます。その他、イベントや式典の司会進行を担当する場合もあります。

このようにアナウンサーの仕事は原稿を読み上げるだけでなく、場に応じた進行が求められる仕事も多く、普段からいかに様々な知識を吸収しているかが問われることになります。バリエーションに富んでいますが、どのような場合であっても仕事の基本姿勢は同じです。それは、いかなる場面や出来事、感情であっても情報として正確に伝えなければならないということです。

2.アナウンサーの役割・資質とは?

物事を正確に伝えることは、実際には非常に難しいものです。世の中には、同音異義語や似通った言葉、発音が難しい言葉や聞き慣れない固有名詞などがたくさんあります。それらをイントネーションや文脈をきちんと押さえて話し分けることにより誤解を招かないようなアナウンスが必要です。

また、視聴者や出演者、取材対象者の気分を害することのないように、言葉を吟味することも大切です。TPOに合わせて言葉を選べる常識を持ち合わせたうえで、語彙の豊富さや他人の気持ちへの細やかな配慮、状況を正確に言葉にできる豊かな表現力が問われます。

テレビやラジオなどのメディアは、多くの人が手軽に様々な情報に触れることのできる媒体です。それだけに、メディアの影響力は大変大きく、情報の伝え手であるアナウンサーは正確さと公平さが求められる責任の重い仕事といえます。

3.アナウンサーになるためには?

アナウンサーになるためには、全国各地にあるテレビやラジオの放送局へ入局するのが最も一般的な方法です。現在フリーで活躍している人も、放送局勤務を経て独立した人が多いのが現状です。

多くの放送局では、就職試験を受けるための条件として4年制大学の卒業を挙げています。また、就職試験では、「アナウンサー枠」と呼ばれるアナウンサー志望の学生だけを集めた選抜試験が実施されます。実技を伴うため、一語一語を正確に、滑らかに話すことができるように訓練しておきましょう。

放送局などが主催するアナウンサー講座なども開講されています。中には無料のセミナーもあるので、大学に入学したら各局のホームページなどをチェックし、積極的に参加するとよいでしょう。

大勢の視聴者に多様な情報を伝達する仕事ですので、各方面の幅広い知識と深い教養が求められます。また、メディアのあり方について大きな視点でとらえ、どのようなアナウンサーになりたいのかを考えることも必要でしょう。

POINT

  • テレビやラジオで必要な情報をわかりやすく正確に伝える
  • TPOに合わせて言葉を選べる常識が必要
  • テレビやラジオの放送局に入局するのが一般的

関連情報

TBSテレビ HP

アナウンサーの仕事や採用についての情報が掲載されている。他の各テレビ局・ラジオ局のホームページも参考になる

オススメの1冊

『プロアナウンサーの「伝える技術」』

(石川顕著/PHP新書)

実況アナウンサーとして経験を積んだ著者が、アナウンスのコツと技術を伝授

古典落語がとても勉強になる。豊かな表現力や知らない言葉、昔の風習を学べるので聴いてみよう!

INTERVIEW

現役のアナウンサーに聞きました

TBS アナウンス部

駒田 健吾さん

PROFILE

こまだ けんご

あこがれの女性タレントへのインタビューをテレビで観て以来、アナウンサーの仕事を意識し始めた駒田さん。紛争地域からの中継レポートを観たことでアナウンサーを目指そうと決意したそうです。
番組収録に追われる日々の中、駒田さんにアナウンサーの仕事についてうかがいました。

1

お仕事の内容は?

 私はアナウンス部の「総合班」という、おもにバラエティーや情報番組に携わる班に所属しています。現在は『中居正広の金曜日のスマたちへ』を筆頭に、特別番組のリポーターや司会進行、ナレーションなどを担当しています。また、TBSラジオの音楽番組『Kakiiin』のDJも務めています。
 バラエティー番組の場合は、ニュースと違ってはじめから台本があるので、原稿を書く作業はほとんどありません。しかし、今流れているVTR、今目の前で行われている出演者どうしのやり取りがどうすればもっと面白くなるのか、どうすれば視聴者により楽しんでもらえる内容にできるのか、そういった部分についてミーティングやリハーサルを重ね、出演者やスタッフが意見を出し合いながら、より高いレベルの番組を追究しています。本番はその集大成になるはず……なのですが、実際には出演者の予期せぬ発言や意外な反応が次から次へと出てきます。それらへの対応を瞬時に考えて発言し、次の展開へとつなげていくのが、バラエティーにおける私のおもな仕事の1つだと思っています。
 また、番組内で流れるVTRは何度も確認します。そのうえで視聴者や出演者が疑問に感じそうな部分を洗い出し、下調べをすることで、どんな質問にも答えられるように準備しています。
 取材リポートに出る場合も同様で、単に取材対象者の話を聞くのではなく、より深い情報をお話ししてもらえるよう、必ず事前に勉強をしてから臨みます。

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このお仕事の醍醐味は?

 たった1人の人間にさえ、自分の気持ちはなかなか伝わらないもの。人の想いや出来事を相手に伝える行為自体が難しいことだと思います。だからこそ、想像力を働かせて相手の気持ちを察し、どんな人にもわかりやすく伝えることが、アナウンサーの使命であり、醍醐味でしょう。
 普段は入れない施設や危険区域、めったに誰も足をふみ入れない土地へ行き、それをつぶさにリポートする場合もあります。そのような仕事は、それなりの苦労やつらさを伴いますが、貴重な体験の中でスリルや感動を味わうこともできます。これもアナウンサーならではの醍醐味ですね。

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アナウンサーを目指す人にアドバイス

 発声の練習や音読・朗読などが大事といわれがちですが、そうした技術は入社後、徹底的に訓練します。学生のうちはその頃にしかできないものに懸命に打ち込んでほしいと思います。運動・勉強・遊び・アルバイト……何でも構いません。精根尽き果ててもなお、とことん打ち込んでください。
 アナウンサーはあらゆる情報を扱い、たくさんの人と出会う職業です。ですから、経験の豊かな人、がむしゃらに打ち込んだ経験のある人の方が相手との共通点を見出しやすく、良い仕事や良い関係へとつなげやすいのです。だからこそ、自由な時間を作りやすい学生時代の経験が重要だと思います。

ある日の駒田さん

  

8:00

出社。メールチェックや書類の確認をし、その日の予定を確認。ラジオ番組の資料作成

9:00

特番の内容確認。必要な資料を洗い出して、わかりやすくまとめる

10:00

番組のロケで外出。出先はその時々で異なる

12:00

昼食。ロケ先で食べることも

13:00

TBSラジオの番組収録。ゲストと一緒にトークと音楽を楽しむ

15:00

出演番組のリハーサル。スタッフや出演者全員で打ち合わせを重ねる

18:00

出演番組の本番。1 時間番組の収録は決して1 時間では終わらない。終了後、反省会を経て帰宅

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