新聞記者

社会の様々な出来事を取材し、紙面を通じて多くの人へ発信する仕事

放送に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 自ら情報を収集し、誰かに伝えたい人
  • 正確さを追い求められる人
  • 物事の本質を見極めたい人

1.新聞記者の仕事とは?

新聞記者は、事件・事故・政治・経済から生活情報・エンターテイメント情報まで、世の中の様々な出来事を取材し、記事として広く世の中へ発信する仕事です。

新聞記者といっても色々な種類があります。中でも、現場を飛び回って情報を収集し、記事にする取材記者を思い浮かべるかもしれませんが、その記事に誤った情報や誤字・脱字がないかをチェックする校閲記者や、見出しをつける整理記者と呼ばれる人たちもいます。最近ではインターネット上で記事を配信する電子版の記者もいます。また、新聞に写真を掲載するのは写真部の記者の仕事です。

新聞記者が取材するテーマは、自分で問題を見つけてそれを追究する場合と、国会や警視庁などに設置された「記者クラブ」に常駐して発表・提供される情報を伝える場合があります。他にもライフサイエンス担当・スポーツ担当・文化欄担当など、大まかに振り分けられ、その分野に特化してニュースや出来事を紙面にしていきます。

新聞記者が記事を書く際に参考にするのは、官庁や関係機関が発表・提供する資料の他、記者自らが取材した当事者や周辺人物の発言、専門家の見解などです。それらをもとに、記事の内容が一方へ偏らないようにバランス良く記述し、客観性を保った記事へと仕上げます。完成した原稿はデスク(編集責任者)のチェックを受け、整理部で見出しがつけられます。その後、校閲部でチェックを受け、新聞に掲載されます。新聞は毎日締め切りがあるので、限られた時間の中で取材と執筆が行われています。

2.新聞記者の役割・資質とは?

第一に正確さが求められます。新聞での誤った報道は関係者や一般の読者に大きな影響を与えることになります。事実関係はもちろん、数字や読み方まで正確でなければなりません。情報の正しい把握と、その情報を徹底的に確認・点検する慎重さが求められます。

また、あらゆるものに対して問題意識を持つことも重要です。例えば、野菜の値段が上がっていることについて、流通・生産量・天候・燃料代・制度といったあらゆる側面から問題意識を持って調べ始めると、問題の核心が浮かび上がってくることもよくあります。こうした疑問を連続的かつ多面的に考えていくことのできる能力、さらにはそれを報道することで多くの人に知ってほしいという理想を持つ意欲が、新聞記者として不可欠です

3.新聞記者になるためには?

新聞記者になるためには、新聞社へ入社します。学部学科は問われませんが、ほとんどの新聞社では4年制大学の卒業が就職試験の条件としています。

大学進学の際、マスメディアやジャーナリズムなどに関する学科を選んだ場合は、新聞・テレビ・雑誌・インターネットなど、メディアを幅広く学ぶことができるため、メディアのとるべきスタンスや業界の現状・各紙の違いを把握できるという大きなメリットがあるでしょう。

現実的には、どの新聞社でも経済部・政治部・社会部・科学部といった各配属先がそれぞれ専門的な取材を行うため、何か1つの専門分野に精通している方が、正確でスピーディーな取材活動と記事の執筆につながります。

新聞記事では5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)が重要視されます。日頃から5W1Hを心がけた会話、文章づくりを行うと共に、これらを深く掘り下げる力を磨きましょう。

POINT

  • 配属先の専門分野を軸に取材テーマについて深く掘り下げる
  • 第一に正確さが求められる
  • 5W1Hを常に意識して活動する

関連情報

新聞記者の仕事(CareerGarden)HP

採用試験対策や仕事の内容などについて、体験談を交えながらわかりやすく解説している

オススメの1冊

『記者になりたい!』

(池上彰著/新潮文庫)

地方記者からスタートし、数々の事件・事故・災害を取材した経験を持つ著者の半生記

平均年収は新聞社によってまちまち。全国紙では地方支局への配属もある

INTERVIEW

現役の新聞記者に聞きました

日本経済新聞社 編集局 経済部

濱 美佐さん

PROFILE

はま みさ
早稲田大学大学院 文学研究科修了

 幼少時代に様々な絵本と出会い、本や文章に触れることが好きになった濱さん。文学を学ぶにつれてその思いは強くなり、活字に関わる仕事として新聞記者の道を選びました。
 変化の激しい経済部記者として活躍する濱さんに、新聞記者の仕事についてうかがいました。

1

お仕事の内容は?

 経済部のマーケット担当記者として、時々刻々と変動する為替や株などの市場動向に目を凝らし、変動の理由や専門家の見解、将来の見通しなどを記事にしています。
 特に大きな変動や意外な動きがあった際は、すぐにアナリスト(調査・分析・評価を行う証券分野の専門家)やディーラー(金融機関などで為替などの売買を行う職種)、投資家の方々へ取材をし、見解を聞きます。また、為替・株の銘柄によっては業界の動向や現状を調べ、関連企業に取材します。多角的な取材で得た状況や原因などの情報を、客観的に記事に仕上げていくのが仕事です。
 経済の記事は非常に奥が深く、この仕事を続ければ続けるほど「円相場や株など1円でも変動したその裏側には、様々な人や企業のおかれた状況、投資家の思惑などが隠れている」ということが感じられます。どこかの国の政情不安が影響するケースもあれば、会社の経営判断がまずかった場合、重要人物の発言が発端となって大きく数字が変動することさえあるのです。だからこそ、1つでも数字を間違えないように、常に細心の注意を払って記事を書いています。
 普段、取引で忙しい市場関係者への取材は、電話のみのことも多いですが、大きな出来事があれば写真部のカメラマンとチームを組んで出かけます。また、記事を書く際は間違いや誤解がないよう、取材先には細部まで聞き取りや確認を徹底します。深く取材して良い記事を書くことが、取材先との信頼関係の前提になると思うからです。

2

このお仕事の醍醐味は?

 自分の興味を深く掘り下げていける面白さがあります。例えば、記者ではない人が相手(他人)に根掘り葉掘り尋ねると、たいてい煙たがられます。でも、新聞記者であれば心の底にたまっていたものを一気に吐き出すように話をしてもらえることがあるのです。そうした生の証言を集め、「なぜ」「どうして」を追究するために日本全国、ときには海外への出張も許されていることもまた、やる気の源です。
 私が興味を持つテーマは、常に会社の外にあります。だからこそ私は、いつまでも現場を駆け回って記事を書いていきたいです。

3

新聞記者を目指す人にアドバイス

 一見無関係に見えるものでも、世の中のものはすべてどこかで必ずつながっています。例えば、イワシ(鰯)は海という環境だけでなく、食生活・漁業・流通・経済の他、サプリメントや医薬品の開発にも密接に関係しています。こうした関係性を知るのと知らないのとでは、取材の幅が全く異なります。だからこそ、たくさん本を読んで知識を吸収し、色々な体験をしておくことが大切です。
 今後、世界はどんどん狭くなり、新聞記者も積極的に外国人を取材するようになるでしょう。そのためにも英語力は必須です。今からしっかりと勉強しておいてください。

ある日の濱さん

  

7:00

各紙の朝刊をチェック時間

9:00

出勤。メールチェック。今日の為替相場の動向などを確認。市場関係者に電話取材

10:00

円安が進むなど、市場の動きを見極めながら夕刊用の記事を執筆

13:00

夕刊業務が落ち着いたら昼食

14:00

明日の朝刊に向けた記事の打ち合わせ後、取材へ

17:00

帰社。留守中のメールや電話に対応。朝刊用の記事を執筆

19:00

執筆終了。デスク(編集責任者)のチェック後、最終を確認して入稿

21:00

遅めの夕食。取材先との食事会や夜回り(約束の取りにくい相手が帰宅したところを取材)。終了後、帰宅

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