12-07.速記者

個性や特技を活かした仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 高い集中力を維持できる人
  • 整理された資料を作れる人
  • 外国語のヒアリングが得意な人

1.速記者の仕事とは?

会話や議論のスピードに対応してメモが取れる速記記号を使い、様々な会議やインタビューなどをリアルタイムに筆記し、記録する仕事です。最近では、録音機器で音声をデータとして残し、文書化することが多くなりましたが、誰が発言したかを速記者の記録をもとに確認できることから、公式記録として保存する場合は速記が正式に採用されることが現在でも多いです。

一度聞き逃したら二度と聞き取れない発言を記録するので、発言に対する集中力を要する仕事です。また、政治家の会談などでは、英語をはじめ外国語を聞き取り、日本語に訳しながら記録を取る仕事もあります。会話の意味を聞き取りながら、第三者が見ても内容を把握できる文章にします。言葉の聞き取り方次第で、自治体や国会、諸外国との外交の場での発言や裁判での証言などの意味合いが変わってくるため、どのように記録を残すかという点でも大変重要な業務です。

2.速記者の役割・資質とは?

速記者に求められる能力は何よりもまず速記の技能です。

速記の技能を保証する検定として「速記技能検定」という認定試験があり、6級から1級まで技能の習得度に合わせて検定を受けることができます。プロとして仕事をするためには、3級以上の資格を条件にするケースがほとんどです。3級では「口述や電話の速記ができ、速記記号を文字に変換する反訳(速記記号を言葉に戻すこと)ができる」、2級では「会議などで速記の補佐ができる」、1級では「会議などで単独で速記ができる」ということが技能審査の基準になります。1級の試験ともなると、10分で3200字を速記し130分で反訳を行う厳しい認定試験を通過しなくてはなりません。

日本語の速記法には様々な方法があります。どの速記法を用いても反訳作業ができれば、仕事をするのに問題はありません。現在よく使用されている速記法は「早稲田式速記法」です。

3.速記者になるためには?

まずは、速記の基礎となる文章力を磨くことが大切です。特に、音声を聞き取り、文章化する練習をするとよいでしょう。また、日本語の他に英語など外国語の通訳ができ、速記の技能があれば貴重な人材となります。語学力、特に会話を聞き取るヒアリング力を磨くことが必要です。

以前は新聞社や出版社、議会事務局などがおもな就職先でしたが、最近は速記者の専門事務所や法律事務所などが主流です。

弁護士事務所では、弁護士の口述を速記したものを反訳して原稿を作成します。弁護士が裁判に提出する書類は膨大で、法律事務所に勤務する速記者は原稿作成を通して弁護士の仕事を支えます。事務所によっては、訴訟関連書類の作成や文献調査、弁護士のスケジュール管理といった秘書的業務を担当することもあります。速記者は、速記の技能もさることながら、弁護士のような実務者を補佐する仕事が多くなります。実務者の立場に立って使いやすい資料づくりなどの仕事ができることが望まれます。

国会での速記者を志望する人は、衆参両院の速記者養成所で学ぶことになります。裁判所でも採用を行っているため、こまめにホームページなどで情報をチェックするとよいでしょう。また最近では事務所など組織に入らず、フリーランスとして個人で仕事を受ける人も増えています。年齢や性別を問わず優秀な技能を持ち合わせていれば、フリーランスで活動しやすい仕事といえるでしょう。

POINT

  • 会話や発言を記録として残す
  • 外国語の通訳を兼務できると仕事の幅が広がる
  • 取得すると有利な資格・免許あり

関連情報

日本速記協会 HP

速記の利用分野の開発や正確な発言記録作成技術の普及を目的にした団体。速記技能検定の情報や技術向上のトレーニングルームなども開いている

オススメの1冊

『増補・改訂版! V 式でらくらく合格 速記入門』

(小谷征勝著/インデックス・コミュニケーションズ)

学校教育やビジネスなどで使える簡便な速記法を紹介している

国会速記者は、審議が深夜に及ぶ際にも確実に記録を残していかなければならず、ハードな仕事となる

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