声優

アニメ・洋画・海外ドラマなど様々な作品で「声を演じる」仕事

映像・写真に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • アニメーションや映画が好きな人
  • 演じることや表現することが好きな人
  • 声に自信がある人

1.声優の仕事とは?

声優とは、アニメーションや映画などの登場人物の動きに合わせてセリフを発する、声担当の俳優のことです。

声優が担当するのは、テレビや劇場で公開されるアニメーション以外にも、洋画や海外ドラマの吹き替え、家庭用ゲームのキャラクターなどがあります。洋画や海外ドラマの場合は、オリジナルの映像を見ながら、登場人物の口の動きに合わせて声をあてはめていきます。アニメーションの場合は映像を見ながらセリフを発する場合もありますが、映像が完成していない段階の台本だけでセリフを発し、そのセリフにキャラクターの動きを合わせる場合もあります。

セリフの録音はスタジオ内で行われます。同じ日に出演者がそろって大人数で収録することもあれば、少人数ずつ別々に収録する場合、1人ひとり別の日に収録する場合など、ケースバイケースです。大人数で収録する際は何本かマイクが設置され、例えば登場人物が画面右側から出てくるなら右のマイク、中央にいるならセンターのマイクというように、登場人物の動きによってどのマイクに声を入れるのかをとっさに判断して、声の方向や息づかいまで合わせて自然な形で録音されるようにします。これらは「アフレコ(アフターレコーディング)」と呼ばれる声優のメイン業務です。

声優にはアフレコ以外にナレーションの仕事もあります。バラエティー番組・ドキュメンタリー番組・CMなど、内容によって声のトーンやスピードを変え、内容と声とが不自然にならないように配慮することが大切です。他にも歌手活動をする人、劇団の舞台で活躍する人、映画やドラマに出演する人など、声優以外の活動も精力的に行う人が多いのが特徴です。

2.声優の役割・資質とは?

声優は、もともと舞台俳優などが副業的に携わることが多い仕事でした。声優は、身ぶり手ぶりといったアクションではなく、声だけで演技しなければなりません。そのため豊かな表現力が必要とされることから、舞台俳優が活躍することの多い業界となりました。それは今でも変わりません。声だけで豊かな表現力のある演技ができる人、発声や演技といった芝居の基礎がしっかりできている人が求められています。

また、1つの作品を作り上げるために大勢の人が関わります。声優もそのチームの一員として、台本を読み込み、与えられた役柄について考え、研究するなど責任をもって仕事にあたることが重要です。

3.声優になるためには?

声優の仕事は、オーディションを受け、自らの実力でつかみとるしかありません。オーディションの情報は、オーディション専門誌や声優の所属する各プロダクションのホームページで確認できますが、一般人がいきなり出演を約束されるようなケースはめったにありません。まずはプロダクションに入るためのオーディションを受け、採用されたら系列の養成所に入る方法がほとんどです。そこで数年間、発声や表現法を含む演劇の基礎を徹底的に学びましょう。

また、専門学校へ進む道もあります。卒業時には就職活動の一環として、プロダクションへ登録するためのオーディションを斡旋してくれる場合もあります。ただし、養成所とは異なり、プロダクションと直接関連していないことも多く、オーディション後に養成所へ入り直すケースもあります。

いずれにしても、芸術的な感性が必要とされる仕事です。芝居の基礎を固める傍ら、演劇・音楽・文学・美術など、様々な芸術に積極的に触れるとよいでしょう。

POINT

  • アニメ・映画・海外ドラマなど様々なシーンを声で演技する
  • オーディションを受け、実力で仕事を得る

関連情報

岩男潤子オフィシャルウェブサイト HP

歌手やナレーターなど幅広く活躍する人気声優の公式サイト(次ページにインタビュー記事あり)。ブログやTwitterなどから人気声優の日々の活動を知ることができる

オススメの1冊

『声優になる!最強トレーニングブック基礎編』

(松濤アクターズギムナジウム監修/雷鳥社)

有名声優を次々と輩出するアクターズスクールの本。レッスンプログラムを豊富に掲載している

俳優への弟子入りから声優になった人もいる。ベテランの技を見て、聞いて盗む“たたき上げ”ルートである

INTERVIEW

現役の声優に聞きました

J. Island 声優

岩男 潤子さん

PROFILE

いわお じゅんこ
明治大学付属明治高等学校卒業

 「引っ込み思案で、それが強いコンプレックスだった」という岩男さんは、自分を変えたい一心で大好きな歌に賭け、芸能界へ飛び込みました。
 声優として、歌手として幅広く活躍する岩男さんに、声優の仕事についてうかがいました。

1

お仕事の内容は?

 アニメ作品を中心に声優のお仕事に携わっています。私がアニメ作品に出演する場合は、直接出演依頼をいただく場合もありますが、オーディションを受けて役をいただくこともあります。
 出演が決まって台本が届くと、まずは読み込みます。その役がどんな性格で、どういう描かれ方をしているのかまで考えるため、他の出演者のセリフまでしっかり目を通します。でも、本番中のスタジオ内でセリフが変更になることもあるので、最後にOKが出るまでは気が抜けません。
 本番中は、何本かあるマイクに対して、自分がどのマイクを使うべきか、立ち位置はどうするかといった部分まで注意を払います。マイクは声の大きさだけでなく、声の方向や息づかいまで拾ってしまいますから、映像に合わせて適切な場所をキープして、あわてないように努めます。
 アフレコの日程は、役の出てくる頻度によってまちまちです。劇場版では数日、レギュラー作品であれば数カ月続くこともあります。
 他に、声を使うお仕事としてナレーションもしています。子育て番組や特別番組以外にも、企業で使われる映像資料などの仕事も担当しました。ナレーションでは、アニメほど声を演じる必要はありませんが、番組内容のトーンに合わせて、ときには楽しそうに、ときには重く響くようにと考えながら声を出しています。インターネット放送や歌手活動などもしているので、今はとても仕事の幅が広いですね。

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このお仕事の醍醐味は?

 アニメを通して、色々な人の人生や境遇を体験できることがとても魅力的です。人は、日常生活ではその人個人の考え方を持っていて、その人だけの時間と空間で生きています。でも、声優はその物語のキャラクターになりきり、自分とはかけ離れた世界、正反対の性格へと変わることができます。それがとても新鮮で、刺激的で、確実に私の糧になっています。
 また、私は歌が大好きですから、作品に関連した歌を歌えるときには本当に胸がドキドキ高鳴ります。アニメも歌も、見て聴いてくれる人があってこそ。その方々の喜ぶ顔を見られるときが、私にとって一番幸せを感じる瞬間です。

3

声優を目指す人にアドバイス

 アフレコの際、演出家や監督から色々な注文が出る場合があります。実際に困ってしまったのは、「箱根のロープウェイのアナウンスみたいに」という注文。全くイメージが湧きませんでした(笑)。他にも動物の声やジェットコースターに乗っているように、なんていうのもありました。ですから、時間のあるうちに色んな経験をしてください。その際に、どういう声やトーンなのかを、耳をそばだててじっくりと観察し、覚えておくことが大切です。また、声優の仕事では台本を読み込むことも重要です。日頃から本をよく読んで漢字の勉強や語彙力を高める努力も忘れないでくださいね

ある日の岩男さん

  

9:30

スタジオ入り。アフレコの準備

10:00

アフレコ収録開始。スタジオや参加人数によってマイクの使い方が異なる。途中、演出家や監督から飛び込んでくる指示を逃さないことが肝心。のどを痛めないように、定期的にのどをケアしながら収録を進行

15:00

アフレコ収録終了。次の現場へ移動

16:00

雑誌などの取材対応、もしくはミーティング

19:00

リハーサルやトレーニング。2本目の収録やインターネット放送などがない日はボイストレーニングを行う

21:00

帰宅して夕食。台本の下読みや楽器の練習に取り組むことも

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