12-47.学芸員

歴史的遺産や芸術作品の研究を通じて、知識を広く発信する仕事

個性や特技を活かした仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 物事を深く追究するのが好きな人
  • ものを集めるのが好きな人
  • ものを大切に扱える人

1.学芸員の仕事とは?

学芸員とは、博物館や美術館などで、資料※の収集・保管・展示・調査・研究など、専門的な業務を行う職員のことです。「キュレーター」と呼ばれることもあります。

博物館や美術館には、たくさんの資料(作品)が展示されている他、展示する資料以外の所蔵品もたくさんあります。学芸員は、勤めている施設にふさわしい資料の情報を集め、重要なものであれば収集します。そのうえで、分析や研究を行ったり、どのように展示すればいいかを考えたりしながら資料の保管・管理に努めます。

貴重な資料を破損したり、紛失したりすることがないように、取り扱いは慎重に行わなければなりません。また、所蔵品を他の施設で行われる展覧会などに貸し出すこともあります。その際には他の施設との打ち合わせや所蔵品の運搬・展示に立ち会うこともあります。

さらに、定期的に行われる展覧会(企画展)の企画・運営も大事な仕事です。企画を立て、どんな資料を集めて展示を行うかを考えます。また、一般の人を対象に行うワークショップなどのイベントを行うのも仕事の1つです。

 

*歴史研究の材料となるものは「史料」ともいいます。

2.学芸員の役割・資質とは?

博物館や美術館などは写真・絵画・歴史・文学に関するものなど施設によって扱う専門分野が異なります。学芸員に必要なのは、その専門分野に関する深い知識です。自分の興味のある分野について情報を集め、知識を深めておきましょう。「写真が好き」「○○の絵が好き」「古銭を集めるのが好き」など、何か1つのことに興味を持って、深く追究していくことは、学芸員の仕事に通じるものがあります。普段から博物館や美術館に出かけ、作品や資料を観ておくことも将来につながる良い経験となります。

また、普段は目にすることのできない貴重な資料を間近で見たり触れたりすることができるのが学芸員の魅力でもあります(もちろん、その際は手袋とマスクが必須です)。

展覧会の企画など自分がやってきた研究や仕事が展示という目に見える形で表現でき、観覧者の反応という評価を得られるのも、喜びを感じる瞬間だといえるでしょう。

3.学芸員になるためには?

学芸員資格は「博物館法」という法律にもとづいた国家資格です。ひとことで博物館や美術館といっても、それらは博物館法の適用を受けた「登録博物館」、博物館法の適用を受けないものの一定の基準を満たした「博物館相当施設」、それら以外の「博物館類似施設」に分類されています。

ここでいう博物館には、博物館や美術館の他、水族館・動物園・科学館・天文台なども含まれます。登録博物館や博物館相当施設では、学芸員資格を持った学芸員を一定数以上おかなければなりません。中には資格を持たない学芸員もいますが、基本的に資格を持っているか、就職までに資格を取る見込みがないと採用されない場合がほとんどです。また、大学院修了を採用条件としている施設もたくさんあります。

学芸員の資格を得るには、大学や短大などで博物館に関する科目を履修して単位を修得するか、学芸員資格認定試験に合格する必要があります。また、大学に2年以上在籍し、博物館に関する科目を含む62単位以上を修得したうえで、学芸員補(学芸員をサポートする仕事)を3年以上務めていれば、学芸員の資格を取得できます。

資格取得後は、希望する施設の学芸員採用試験を受験します。公立の施設の場合は、公務員試験に合格しなければならない場合もあります。

POINT

  • 博物館・美術館・水族館など幅広いフィールドで活躍する
  • 自分の興味・専門を追究できる
  • 取得すると有利な資格・免許あり

関連情報

学芸員について(文部科学省) HP

学芸員資格の取得方法などを掲載している。その他、各自治体のホームページにも、学芸員の募集についてのページがあるので参考にするとよい

オススメの1冊

『ミュゼオロジー入門』

(岡部あおみ他著/武蔵野美術大学出版局)

美術館の実践活動から、ミュゼオロジー(博物館や美術館に関する学問)の方法論を探った1冊

近年、学芸員の資格取得について法改正の動きがある。最新の情報をチェックしておこう!

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