12-49.小説家

個性や特技を活かした仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 物語を書き続ける情熱のある人
  • 文章力と構成力がある人
  • 長時間創作活動に向き合える人

1.小説家の仕事とは?

自らの文才と着想を頼りに物語を創作・執筆する仕事です。小説といっても、ジャンルは多岐にわたります。

新聞、雑誌や単行本で作品を発表するのが一般的ですが、最近ではインターネットや携帯電話、携帯型読書端末に作品が配信される形式も普及しつつあります。また、単行本には、最初から書き下ろす場合と、新聞や週刊誌・月刊誌などに連載されたものを後からまとめる場合があります。自分の考えや個性を表現する文章力や構成力もさることながら、資料の下調べや取材など地道な作業も必要です。例えば、時代小説ならば時代背景や文化、またその時代の歴史的な位置づけについて確かな知識が必要ですし、近未来小説ならば現在の技術を学び、その延長上に存在し得る架空の技術を考え出すなどの作業が必要です。1冊の作品に仕上げるにあたり、その作品がテーマとする事柄に関して専門的な知識を得るために求められる取材や調査の量は膨大です。

2.小説家の役割・資質とは?

小説の核となる構想を浮かべることからすべては始まります。今まで見聞きしたことのない世界観や稀有な体験などに裏打ちされたオリジナリティ、またその反対に誰もがうなずける気持ちや感覚など、読者の心を動かす物語の着想が重要です。

加えて、それらの着想を小説に具体化する文章力が必要です。自分の中で文体を発見して磨くために書き続ける作業と共に、実体験が投影される部分では、自らの人生経験が文章力の裏づけになります。自分の敬愛する小説家の作品を書写して小説の勉強に取り組むのもよいでしょう。

文章を効果的に組み立てる構成力については、編集者と協力して進めることもありますが、やはり物語の生みの親となる小説家自身の手腕にかかっています。小説に限らず日頃から映画やドラマなどから様々な知識や技法を吸収して、引き出しを増やしましょう。

3.小説家になるためには?

小説家になるための決まったコースはありませんが、文芸誌などが主催する新人賞に応募したり、出版社や編集プロダクションの編集者に持ち込むなどしてデビューする場合が多いです。また、小説家が開いている創作教室に通い、添削を受けながら創作を続ける人もいます。

自費出版や同人誌で小説を書き続ける人や、最近ではホームページやソーシャルネットワークに掲載した作品が人気を呼び、書籍化されることもあります。

医師や教師・会社員・タレント・政治家など他の職業や経歴を持ちながら、その経験を作品に注ぎ込むことで小説家となる場合もあります。誰にでも門戸は開かれている分、作品のクオリティのみが求められます。

また、商品としての第三者的な視点も重要です。

作品は発表後に原稿料が支払われ、単行本が売れれば、販売部数や印刷部数ごとに「印税」と呼ばれる原稿料がさらに支払われるという仕組みになっています。作品が認められれば成立する世界ですが、小説家として作品を出版し続けられる人は非常に少ない厳しい世界といえるでしょう。

小説家は、自らが伝えたいことと読者が望むもの、あるいは出版社が求めるものやビジネスとして成立させる「小説」とのはざまで、自問自答や葛藤を繰り返しつつ作品を世に送り出していくという側面も持ち合わせています。そのような中にあってなお、ひたすらに作品を書き続けていこうとする姿勢と気持ちが問われる仕事です。

POINT

  • 自らの文才を頼りに物語を創作する
  • 物語の着想力・文章力・構成力が必要
  • 人生経験が作品に深みを生む

関連情報

日本文藝家協会 HP

小説家のトークショーの開催や、協会が編纂した年鑑や文芸誌を販売している

オススメの1冊

『小説家という職業』

(森博嗣著/集英社新書)

人気ミステリー作家が明かす、小説家になるための心構えを綴った1冊。自らの体験をふまえつつ、ビジネスとしての小説執筆はどうあるべきかについて語る

ベストセラー作家の中には数千万円から数億円の年収を得る人もいる

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