01-87.消防官

日夜訓練を積み重ね、火災などの際は消火や人命救助をする仕事

人の役に立つ仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • どんな状況でも冷静でいられる人
  • チームプレーを実践できる人
  • 物理・数学・化学が好きな人

1.消防官の仕事とは?

消防官とは、火事の際に火を消し、人命救助を行うと共に、災害が起こらないよう防災活動に努める仕事です。

消防官の仕事は、それぞれにきちんと役割分担が決まっています。例えば、消防車両を運転し、現場に水を送る人、送られてきた水を使って放水する人、はしご車で消火活動をする人、隊員の指揮を執る人など、各消防官が自分の役割の中で最大・最善の努力を尽くします。これは、火災現場というギリギリの状況下で人の命を助けつつ自分たちの命を守るために不可欠なシステムなのです。

火災現場へ出場する消防官は、普段から万全の態勢で待機しています。消防車両の点検はもちろん、空気呼吸器・救助ロープ・エンジンカッター・手斧・防火服・ヘルメット・ライトなどの資材や器材・装備品をすべてチェックし、いつ緊急事態が発生してもすぐに出動できるよう、完全な状態にメンテナンスをしています。また、消火訓練や救助訓練も行い、どんな現場でもあわてず活動できるように態勢を整えています。

他にも、防火・防災を啓蒙する仕事、ビルやマンションなどの消防設備を検査する仕事、火災の原因を調査する仕事、署内で現場の隊員をバックアップする仕事などがあります。

2.消防官の役割・資質とは?

現場でも署での待機中でも、十数名で構成されたチームが活動の単位になります。 24時間勤務では寝食を共にするため、まずは協調性や気遣いが求められます。現場の緊迫した空気の中で「よこせ!」と先輩が差し出した手に何を渡せばよいのか、今は何を優先すべきなのか。そういった思慮・配慮ができることが求められます。観察力や洞察力のすぐれた人、あるいはスポーツなどを通してチームプレーが身体にしみついている人に向いているでしょう。

注意しなければいけないのは、過度な使命感やヒロイズム(英雄主義)です。火災現場では、ちょっとした判断ミスが自分の命だけでなく、要救助者の命、さらにはチームメイトの命の危険へとつながります。常に冷静でいられる人、客観的で的確な状況判断ができる人、相手をフォローするのが上手な人に向いています。

3.消防官になるためには?

消防官になるためには、各自治体(東京都は東京消防庁)が主催する消防官採用試験を受験します。

東京消防庁の場合、採用試験には生年別にⅠ類からⅢ類までと電気・化学などの専門系があり、それぞれ試験日程が違います。また、採用試験は二次まであり、一次試験は一般教養に関する筆記試験・論(作)文試験・適性検査、二次試験では身体・体力検査や個人面接が行われます。試験の詳細は、各消防署で配布している採用試験案内や各自治体のホームページで確認できます。

採用試験に合格したあとは、消防学校へ入学します。消防学校では約6カ月かけて、消防官として必要な知識と技術を学びます。具体的には、消火活動訓練をはじめとして、防火・防災に必要な基礎的な法令、資材や器材の取扱法、救急法などを学びます。座学だけでなく、実践に則した訓練も多々あります。その後は各消防署へ配属され、先輩消防官と共に現場へ出場しながら消防官の実務を学びます。半年後、再び消防学校へ戻って卒業式を迎えてから、正式配属となります。

消防官には、チームワークや体力のみならず、実際の現場で役立つ物理・数学・化学の知識が求められます。高校生のうちから幅広い分野を学んでおきましょう。

POINT

  • 火災現場において、明確な役 割分担でチームプレーに徹し て消火活動と人命救助を行う
  • 消防官採用試験に合格し、消 防学校で知識と技術を学ぶ

関連情報

東京消防庁採用案内 HP

東京都を管轄する東京消防庁への就職 を目指す人向けに、採用情報や過去の結 果を公開。インターネット上で受験申込 もできる。

オススメの1冊

『消防署の秘密がズバリ!わかる本』

(謎 解きゼミナール編/河出書房新社)

消火で使った水道料は誰が払う? など 消防に関する素朴な疑問にわかりやす く答えてくれる

採用試験は各自治体によって日程 が違うので、受験のチャンスがたく さんある

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