01-91.行政書士

人の役に立つ仕事がしたい

こんな人に
オススメ!
  • 法律の仕事に携わりたい人
  • 物事への関心度と集中力が高い人
  • 文書作成が得意な人

1.行政書士の仕事とは?

行政書士は、依頼人のかわりに役所に提出する書類の作成と提出に関する手続を行い、またこれらに関する相談業務を行います。司法書士とは職域の重なる部分が多くありますが、相続や登記などの手続は司法書士、法務局以外への官公庁への手続は行政書士というようにすみ分けがなされています。

私たちは生活や仕事の様々な場面で役所に書類を提出します。例えば、会社を設立して事業を始めるときは、許可・認可を役所に申請するために書類を作成します。また、物やお金を貸し借りするときには、その内容を証明する借用書を作成します。著作権や商標などの知的財産権が伴うものに関しては、その権利を証明する書類を作成します。遺言書の作成や、離婚時の養育費・慰謝料・財産分与などの書類を作成することもあります。このように、行政書士が代理で作成する書類は多岐にわたり、その種類は1万種類あるともいわれています。

2.行政書士の役割・資質とは?

役所に提出する書類には法律によって定められた書式と手続があり、法律を熟知していない人が自分で作成・手続を行うのは困難です。どのような書類を、どこに届けなくてはならないのかわかりませんし、書類に不備があると受け取ってもらえません。すべてを自分で行おうとすると非常に手間がかかります。そこで、行政書士が本人のかわりに書類を作成し、手続を行っているのです。

法律を熟知していない人々にとって、行政書士は書類作成や手続に関わる法律についてアドバイスをしてくれる「身近な法律家」としての役割を果たしています。また、書類作成と手続の代理を通じて国民と行政の橋渡しを行い、国民の生活上の権利や利益を守るのも行政書士の重要な役割です。

行政書士の扱う分野は広範囲に及びます。税理士が行う税務関係・司法書士が行う法務関係・弁理士が行う特許関係・社会保険労務士が行う年金関係の他は、すべてが行政書士の扱う領域です。範囲が広い分、様々な領域の仕事を行うことができます。広範な分野に関心を持ち、知識を積極的に吸収する姿勢が求められます。

もちろん、書類作成と手続の専門家として、1つひとつの仕事を丁寧にこなす注意深さが求められます。

3.行政書士になるためには?

行政書士は国家資格です。国家試験に合格して資格を取得する必要があります

行政書士の国家試験では法律の知識と思考力が問われます。大学の法学部などに進学して法律について学んでおくとよいでしょう。ただし、行政書士試験の合格率は 10 %弱と難 関です。行政書士を目指す人の中には、大学に通いながら資格の専門学校などにも通い、資格試験に特化した勉強に励んでいる人も少なくありません。

国家試験合格後は、日本行政書士会連合会に登録して行政書士事務所に就職します。行政書士の多くは行政書士事務所で経験を積み、独立開業を目指します。

行政書士試験の出題科目は、司法書士試験の科目と一部重複しています。また、行政書士登録をすれば、弁理士試験の科目の免除を受けることができます。行政書士として働きながら、司法書士や弁理士を目指して勉強を続ける人もいます。

高校生のうちは、社会科の勉強に力を入れましょう。また、行政書士は書類作成が専門ですから、国語力・文章力も磨くとよいでしょう。また、法律と暮らしの接点について考える習慣を持ちましょう。

POINT

  • 役所に提出する書類の作成や 手続を代行する
  • 身近な法律家として相談に乗 り、アドバイスする
  • 国家試験に合格する

関連情報

行政書士試験研究センター HP

行政書士試験の実施要項や試験問題例 などを掲載

合格率:9.2%(2012年度)

オススメの1冊

『行政書士の花道』

(澤田尚美著/ダイヤモンド社)

行政書士でもある著者が、行政書士の仕 事とそのやりがいを物語にしたビジネ ス小説

書類作成と代理には行政書士にし か担当することのできない「独占業 務」が多い

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